 ■無駄に想像力があるのか、怖いものがダメです。殺人事件を扱ったドキュメンタリー番組とか、あんまり面白いと思えません。小学生の頃の皆が好きみたいだった怪談とか全然だめです。
ですが。どうも自分の住んでいる場所や、好きな場所が世間では「心霊スポット」扱いな様です。適度に寂れているからでしょうか。住んでいる所から逃げる訳にも行かないし、好きな場所を嫌いにもなれません。
(碓氷峠とか、ビビリの私がどう考えても一人で行けないはずなのだが、行ってきている ハイキングの人も多く天気もよかった)
■近所の温泉に行って来ました。日帰り温泉が近所に五万とあります。本当のかけ流しです。山奥なので眺めはいいし、いいお湯が多いです。
こういう環境が普通なので、ちょっと出かけると「何故温泉がないんだ」と軽くパニックになります。または高級施設過ぎて感覚がよく分からなくなったりします。
湯船が二個くらいあって、洗い場が5〜10個くらいあって、500円前後で天然温泉。車で30分くらい。贅沢なんだなあと、遠出すると思います。
■野上弥生子の、欧米の旅を読み終えたので図書館に返して来ました。
淡々と言うか、冷めているなあと思いました。時代的に、ナチスドイツやイタリアのムッソリーニが「あった」頃です。彼等へのコメントは、とても恐ろしくて抜粋する気にはなれません。さすが昭和13年(1938年)だなと思います。
(日本の場合、真珠湾攻撃からWW2が始まったとされる。その前から日独伊の防衛協定があったので、弥生子の本の中でしきりに独伊を朋友と呼ぶのは正しい
細雪でも出てくる外国の登場人物はドイツの人が多い 幸子達がシナ事変の話をしている場面があったが、時期的には雪子の結婚直後くらいが、真珠湾攻撃にあたる)
小説と呼ぶには「物語」がないし、何らかの報告にしては、余りに弥生子の主観であり過ぎる印象です。(時事的な読み物としての完成度は高いと思うけど、本当に中の言う通りおセンチな所は皆無 作中で「この本は斥候である」とか言い出した時にはゾッとした)
よく出てきた、博物館等を見学し、織物の展示を見て「女らしい感想を言わせてもらえば〜」的な文章の意味が分かりません。当時の日本の普通の「女」は、ドイツやエジプトの博物館を見学なんてしていません。またそんなスゴイものを見ても分からないのが当時の「女」なのでは。
自分がどれだけ特権的な「女」なのか、弥生子に自覚があったのでしょうか。多分あり過ぎる程あって、なおかつ「母親として〜」「こういう時女は〜」と言い出すのが嘘くさいと言えば言いすぎでしょう。
「妻として〜」と言い出さないあたりが弥生子だと思います。豊一郎が過労で命に係わる病気になるまで、北軽の別荘で「執筆」していた女性です。母としてとか、女としては兎も角、くどいですが、本の中で豊一郎をT、Tと書き、別に名前でいいじゃんと思いました。 |
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