■怒りの葡萄を読みました。文ストにスタインベックというキャラが出ていて、キャラの異能の由来である怒りの葡萄と言う作品も結構あちこちで聞く作品なので一度読みたいと思っていました。上下巻でした。
上巻ではまだカリフォルニアに希望があったのですが、下巻のいい事なし尽くめには驚きました。お母さんが家族の団結を訴えたくなる訳です。しかし男達の弱体化がすさまじく、最後はお母さんと娘が皆の希望になっていました。
旅路で亡くなるお祖父さんは高齢故に仕方ないとしても、最後までウジウジしているお父さん&おじさん、他妊娠中の妻を置いて失踪する人と続きます。主人公や伝道師たちは特別なのかもしれません。
■昔から、アニメやマンガの感想を書く・話す等しても、どうもピントがよくないらしく、「そうじゃないよ」「キモい」等の反応を多くもらい、人前ではよくよくの事がないと言わない方がいいのだと思いました。(ネットはなかった時代)
(単純に中学生くらいになると、無邪気に版権ものに喜ぶ層が激減するせいもあると思う。靴とかペンケースとか、みんなヒーローやアイドルが印刷されているの持っていたじゃないかと思うが、いつか大人になって行くのかもしれない。
あと、リアルな男性について一つもいい思い出・経験等がないので、今となっては、全力で版権ものを楽しめるのは自分の取柄の様な気さえする。)
銀牙〜とか、昨日読んだ小説の感想〜とか書いても、ピントがオカシイ、ちゃんと読んだの?とか思われそうで怖いです。ただの自意識過剰だと思いますが。
銀牙について。大輔のポジションってなんなのかなと思いました。序盤で言われている様に、銀のパートナー的な存在なのかなと思いますが、子供の大輔にVSクマなんて無理です。
そういうムリがあるから銀は大輔の下から去り、ベン達と合流するのでしょう。大輔とじっさまの存在は、銀が「人間嫌い」なイヌにならないで済んだと言ういい点はありますが、大輔の目線で銀牙が描かれて果たして面白かったのかなとも思います。(銀は一年で大人になるけど、大輔はまだまだ子供だし 大輔&銀では長期連載はムリな気が)
当時の読者が読んで面白いのならいいのですが、最終巻で女性スキー客のおしりを触り、セクハラ発言をする彼は、野犬より品がないです。当時のジャンプ作品の女性蔑視描写については言及しませんが、クロスに対する犬たちの対応と大輔は天と地です。
銀たちも十分暴力的な描写にまみれていますが、何よりイヌであること、あくまでフィクションであること、実際のチャンバラの武士道的なエッセンスのみ抜き出したことなどで、上品になっている面があろうかと思います。イヌの生首とか飛んでますが。
リキが自分の嫁・息子を無視して、奥羽の総大将をやっていてかっこいいのは、リキに記憶がない事と、イヌだからの二点があるのかなと思います。擬人化されている様で野性味が残っているあたりが、銀牙の生命線の様に思います。
ボーっとしていないで劇場に行けばよかったと今思いました。 |
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