madeingermany

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...... 2019年08月26日 の日記 ......
■ キンちゃんと言う   [ NO. 2019082601-1 ]

■近くのカフェ兼パン屋に、バスクチーズケーキが売っていました。流行りのスイーツらしいですが、単純にバスクと言う響きが気になり食べてみました。美味しかったです。

店員のお姉さんに、バスクチーズケーキってなんですかと聞いたら。「バスク地方のチーズケーキです」とそのまま答えてくれました。バスクらしいラフなお菓子なんだろうと思いますが、お姉さんの解答に一片の曇りもなかったのがよかったです。

(スペインとフランスの間にあるバスク地方については、大学の講義その他で結構聞いた事がある。そんなうんちくよりお姉さんの回答の方が潔いのかもしれない)



■ウィードを20巻まで読んでいます。次の数十冊に挑む前に少し読み直してみました。ジョンの死について、かなり割いてあると思いました。ジョンは高齢犬なのであり得ない運動量ですが、非常にジョンらしい最期でした。そして丁寧に描かれていました。

(九州から秋田まで1,000頭近い犬を率いて帰って来たとか、若い頃からアフリカで猛獣相手に戦っていたとか、英語のヒアリングも出来るとか、既に本編で天井知らずのイヌだった。彼の最期は銀牙本編より、ウィードの世界に近いと思う。彼のいるいないで世界の新旧が変る)

今年、更に銀牙シリーズの最新作が始まりました。色々伊達じゃないんだなと思います。



■以下雑感です。

・キンちゃんはシンプルな子なんだろうと思う。目が覚めて欲しかったのは、愛してくれる家族だし、その家族が争っているのを気が付いたから、じゃあ参戦して一番になって、目の前の家族に愛してもらおうと言う単純な算段だったと思う。

しかし困った事に、目が覚めたキンちゃんは成人していた。コタローがごく自然に父親から愛情と理解を求めても拒まれるのだから、既に体だけ成人してしまったキンちゃんが暴れ出したら、周囲は「こわい」「やばい」としか思わないと思う。



南国のキンちゃんの幼児性と、置かれている環境に骨の髄まで捧げられるような愛をもって彼に接しないと、彼との関係はあまり進展しないと思う。

南国のキンちゃんの幼児的な暴力性を、シンタローは「こいつもか」と思ったと思う。シンタロー程死ねだの殺すだの言われるキャラもいないと思うし、実際大概の暗殺者なら、シンタローの敵ではなかったのだろうと思う。

ただキンちゃんの場合、例えばアラシヤマやミヤギの様な、「勝利感」は求めていなかったと思う。




支配欲なんていう難しい感情を持てるような精神年齢じゃないし、例えば子犬が兄弟犬に噛みつくくらいの感じが欲しかったんだろうと思う。勝ったり負けたり、母犬の前でゴロンゴロン遊ぶ感じくらいで、南国のキンちゃんは本当はよかったのだと思う。

遊ぶ時の手加減を知らないと、ああなるんだなと言う見本みたいな南国のキンちゃん。欲しかったのは愛情と言う心の御飯なので、あの高松に出会ったわずかな時間で、相当腹いっぱいむさぼったんだろうと思う。

どうやって高松は、あの食いしん坊のキンちゃんを満たしたのか分からないけど、パプワ世界の神話の一つだと勝手に思ってる。

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