■6月オンリーで新刊、夏コミで新刊となれば。例年だとスパークで新刊を出しています。今回は既刊のみで参加します。去年スパーク、TRC(嗚呼)、冬コミと駆け抜けようとしたら、通院する結末になったので無理はしたくないなと思います。
グンマ様と高松の話なんて、パラレルでしか描けない気がします。ルザ高はネーム力を上げて描きたい話、キンちゃんと高松の話は、自分のドルチェだと思えるくらいの感じでいきたいです。
■剣心と言えば、二次創作だと「働かない」面がクローズアップされる事が多いのかなと思います。公式二次創作アンソロが、そんな印象でした。薫の料理がおいしくないという話と、二大トップのネタだった様に覚えています。
笑える「働かない」話はいいのですが。剣心の場合、かなり深刻なテーマの様に思えます。どういう訳かるろ剣は、ハッピー☆ファミリー☆ラブラブ☆になりつつあり、北海道編も薫のパパを探すと言う、どう転んでもあったかい話にしかならない方向です。
・天翔龍閃は、絶対に自分は死ねないと言う決意がないと出来ない必殺技だった。そんな大技を会得した後での、人誅編と言うアンバランスな事情。
・人誅編は兎も角、るろ剣の途中までは、剣心と薫が夫婦になると言う選択肢は、あくまで可能性の一つだった。剣心が京都に旅立つ時、薫と別れようとしたのは自分は正解だったと思う。
京都編で既に薫が妊娠していたとしても、時代劇だとオンナを捨てる事にカッコよさを見出す男は多そう。(明治大正の文豪も、オンナをズタズタにする事に喜びを覚えている奴は少なくない それこそオトコ、俺オトコ☆みたいな変なエクスタシーは結構見かける)
弥彦の後押し等あり、旅立つ薫。というかもう読者の声はそれしかなかったのだろうと思う。剣心が流浪人である意味は?と思う。薫は軍人のムスメなので、大きい意味では剣心は明治政府の一員みたいなものじゃないかなと思う。
明治の世に人斬りは不要、人を斬る事しか出来ない自分も不要、巴との思い出もあり、自死とまではいかなくても、セルフネグレクト気味でさすらう剣心。神谷活心流との出会いを経て、変わる剣心・・・すごくいい話なのに、何かモヤモヤする。
剣心は、いい人なんだろうなと思う。血みどろなんて、平成・令和の世でも、むしろ家の中で毎日起きている。剣心は天涯孤独だそうだから分からないと思うけれど、幸せであったかい家族なんて、漫画の中にしかないと思う。
幕末=地獄、明治=守るべき未来、という構図が、あり得なくてまぶしい。本当の地獄は普通の人の、普通の家の中にあると思う。剣心は幸せな普通の人達がまぶしくて、就職しないのかもしれないが、むしろ地獄は普通の勤労者・家庭人の中にこそあると思う。
世の中は、剣心が自分の幸せを捨てて守るほど価値のあるものではない気がする。
るろ剣が、普通のハッピー☆ファミリーみたいな架空の世界にチェンジされても何か違和感があるし、自分は鳥羽伏見の戦い以降、剣心が何回か薫の様な身寄りのない女性と出会い、暮らし、幸せに慣れなくてスッと出ていく・・・を繰り返していたと思っている。 |
|