■先日書いた事の続きなのですが。体育と音楽は人類外的にダメだとしても、美術は好きだ、出来る、賞状だってもらえたと長い事思っていました。でも、「ダメな子だから、一個くらい甘くしてあげよう」と先生方から思われていただけなのかなと最近思います。
ただグイグイなんか描くのが好きだった、それだけだったんだろうと思います。なんかしていれさえすれば、気分は伊藤若冲でした。「好きな事をするためになら、勉強でも仕事でも頑張れる」と思います。その好きな事、若冲ごっこに逃げられてしまえば、私に行き場はありません。
そんな時のドストエフスキーですが、ラスコリーニコフが小貴族である様に、登場人物達は繊細で可憐でも、結構いい身分の人です。漱石が貧乏だ金がないと言いながら、平均をはるかに越えた収入があったのを思い出します
(ウソじゃん、とそれを知った時思った。漱石の死後、鏡子さんが家屋敷を買ったり作ったりしていた。本当は漱石はお金持ちだった)
■明るめの話を書こうと思います。岐阜県、平湯に行って来ました。以下、雑感です。見当違いな点もあると思います。
・平湯バスターミナルで、氷菓の「さるぼぼ」キーホルダーを見つけました。奉太郎達と、沢木口先輩のものだった。前は、入須先輩のものなどもあったようです。感動。
氷菓では、摩耶花の親戚が経営する旅館と言うのがあります。モデルになった旅館が、平湯にあります。える・奉太郎・里志が利用した露天風呂も、近くにあります。
尚、平湯バスターミナルでグロッキー気味だった奉太郎が、摩耶花の家までバスで行くと知り、「またバスか」と言いますが。モデルになった旅館と、平湯バスターミナルは歩いて5分しません。
氷菓の世界では若干離れているのか、又は、摩耶花の親戚が気を利かせてくれたのだろうと思います。
奉太郎・える・里志には初めての土地でも、摩耶花が道案内すれば、お迎えはなくてもいい気もしますが、そこは「荷物も多いだろうし、お疲れだろうから」という配慮でしょう。
自分は長野側から平湯に向かいました。湯の花の多い豊かなお湯、&えるの入っていた茶色のお湯に大満足でした。どうにも個性的なお話の氷菓ですが、この辺の描写は普通の高校生っぽかったと思います。
ただ、えるが「男湯」に奉太郎と入ろうとしたり。えるが、「尊敬できる姉か、可愛い弟が欲しかった」とよく分からん事を言ったり、えるは市街にいようと平湯にいようとえるでした。
(尊敬できない兄だの、可愛くない妹だのを、えるは想像したのだろうか。あり得る。田舎の人の群れは、生々しい。性欲、物欲、金銭欲、支配欲、実にゴリゴリにあふれている。尊敬できる、ないし可愛い身内なんていない) |
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