■ドストエフスキーの白痴を読んでいます。安吾の短編にも同じタイトルのものがありますが、人物の性別が異なっています。
公爵がアグラーヤのフィアンセになるらしい所まで読みました。結婚なんて一番生活力外が必要な面に、公爵もアグラーヤもなんで進もうとするのでしょう。
公爵が誰であれ女性を守ってあげようとか、好きだとか思えば性別、年齢的・社会的にプロポーズになるのだろうと思いますが、公爵ほど浮世離れした男の求婚なんて、余程しっかりした人が側にいないと混乱のもとです。
漱石だと、公爵みたいな仙人のような男をたたえ、虞美人草の藤尾のお母さんや、それからの兄一家みたいな「社会とは」みたいな人達を叩きのめすのがセオリーですが。ドストエフスキーにはそういう意図は感ぜられません。公爵はひたすら転げ落ちるだけみたいです。
■原稿しながら、男性声優さんのラジオCDを聞いていました。どれも面白かったです。以下、見当違いかもしれませんが雑感です。
・女性向け作品でよく聞く、男性声優さん達なので、女性ファンも多い方達だと思う。下ネタ系でも、女性が聞いてエッと思うようなのは少ない。まったり、とか言うが細やかな神経使いを感じる。
あるラジオCDでひたすら、おっぱいおっぱい言うものがあったのだけど、嫌悪感とかはない。あくまで声優さん達の語る理想のおっぱいの話であって、実在する女性のバストについてだらしなく語る訳じゃない。
さて、男性声優さん達は大体30歳前後の人が多かった。皆ヒット作もあれば、異性ファンも多い。ライブ、キャラソン、舞台お芝居と華やか。もはやアイドル。
もしかしたら、我らがあみちゃんは、「こういうやつ」を指向していたのかもしれない。声優さんは、「ネタ」「キャラ」「作品」「御本人のお人柄」「ファンサービス」などがかなり密に絡み合っているので、そう思う。
・ご本人が、あたかも作品中のキャラの様に愛される ・男性声優さんには女性ファンが、女性声優さんには男性ファンが、それぞれコアにいる気がする。異性にもてる。社長さんや、役員さんとも仲良しなイメージ ・(下品にならない系)下ネタではしゃぐ ・ご本人のサインとかみんなが欲しい
男性声優さんの主なイメージだけど、あみちゃんの指向と似ていなくもない気がする。キャラ=声優さんご自身というノリは、結構自分もやってしまう。前野さんの生真面目さがいい意味でカミュに重なるなあと思うが、前野さんは素で愚民めとは言わない。
あと
男性声優さんのラジオCDは、あくまで仲良しな声優さん同士で、おっぱいおっぱい言い合っているから、キャイキャイした感じに癒されるのであって。
もしあみちゃんが、そういう系の人になりたかったのなら、同性の相棒や仲間が必要だと思う。ただ女性漫画家というと、人前に出たがらないイメージと言うか、いつの間にか地元で結婚退職しているイメージがある。
もしあみちゃんと同じ指向の女性漫画家さんが、当時600人くらいいたら、何かが違ったのかもしれない。(現在、声優名鑑の男性声優さんは600名くらいだそうです) |
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