■レベッカを読み終えました。映画は見ていません。レベッカで検索すると、音楽グループの方が沢山出てきます。以下雑感です。ほぼ一日で読みました。
・イギリスの大きなお屋敷に、孤児同然の子がお嫁に行く話。そっか〜高松が青の一族の側にいるみたいなものかあ〜と順調な妄想による滑り出し
でも高松はシンデレラ向きではないというか。身分の釣り合わない家にお嫁に行くより、「往診に来ました」と大きな顔でお屋敷に来そう 恋人になるより部下のままでいたい人 幸せになるのがこわい人
レベッカのいかにもイギリスの金持ち的な描写に満足 マキシムの堂々とした旦那様ぶりは読んでいて面白かったけど、ヒロインの生活はコンパニオンの頃から実に息苦しそう
ところで
ヒロインがマキシムと「本当の夫婦」的な暮らしをしている冒頭があるので、幸せになったのかなと思えるけど、レベッカの本筋は、レベッカの壮絶な生き方と、謎のお屋敷の火災だと思う ヒロインは傍観者、語り手
レベッカについて語るのは主にダンヴァース夫人 話の所々で、「ダンヴァース夫人はおかしい」と言われる 亡くなったレベッカの遺品を「大事にする」を通り越して、まるでレベッカが生きているように何もかも行っている
ダンヴァース夫人の行動の全てが、おかしいのか普通なのか、読んでいて分からなくなる。ヒロインは「貴族の暮らしは難しい」という弱みがあるので何も言えないし、マキシムは男であるせいか、家の中の細かい異常にふれたがらない
徐々にレベッカがどんな酷い女性だったかわかり、マキシムが「殺しても後悔していない」と言い切ったあたりから、形勢がヒロインに向いてくる しかしダンヴァース夫人、白いドレスをヒロインに着せるのは、確かにヒロインへのダメージになるだろうけど、貴方も思い出をかき乱されて傷つきませんか
レベッカの従兄の語りから、レベッカの数多の不貞行為に、ダンヴァース夫人も一枚噛んでいたことが明るみに出る。夫人は形勢悪しと見て家出したのだろうが、どうして屋敷が燃えたのか分からない 映画の様に夫人が燃やしたとは小説には書いていない
ドラマチックにレベッカの怨霊が〜とは思えない。レベッカの従兄が、「ガンってうつるのか?」と前時代的な事を言っているので、夫人もレベッカの大病を知り「側にいた自分も病気かも」「もうレベッカのドレスもベッドも触りたくない」という反動があったろうと思うが、火までつけるだろうか。Content-Disposition: form-data; name="image"
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