madeingermany

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...... 2020年08月04日 の日記 ......
■ ピアノ   [ NO. 2020080401-1 ]

■モンゴメリの小説は、大体日本の幕末〜明治〜真珠湾くらいの時代の事です。村岡花子は、ほぼリアルタイムでモンゴメリを読んだことになります。

何が言いたいかと言うと。全然牧歌的な時代じゃないし、日本は富国強兵まっしぐらの時代だし、フランス革命も産業革命もすっかり終わり、植民地帝国全盛の頃です。モンゴメリの小説でも、「日本に行く宣教師」の人が出てきます。



多少のズレがあると思いますが、ビクトリア朝的な優雅なイメージ、イギリス風の世界ではないと思います。アンの世界にも、飛行機・電話・自動車があります。戦闘機さえあります。

あとカナダには貴族はいないはずです。いわゆる上流階級の人はあったと思いますが、高慢と偏見的な世界ではないでしょう。パットやジェーンも家事をします。かつてこんなにも想像しにくい小説はないと思います。カナダ史について、考えたこともありませんでした。



何も知らなくてもアンシリーズは読めますが、高慢と偏見の世界、あるいはフランスの椿姫の世界ならサラッとイメージ出来ても、実はアンの世界は全く異世界なんじゃないかと思います。

読んでも読んでも、風呂にもトイレにもいかない小説って(多分、洗面器にお湯入れて顔洗うあれで、たまにタライで行水だろう。トイレはお丸で、下女がこっそり捨てるだろうと思う。銭湯に行き、トイレで歌い出す珍野苦沙弥先生と同時代なんだが モンゴメリと寺田さんが同年生)



■アニメのピアノの森について。好きなキャラがしゃべっているのにドキドキします。

お話の方は、原作を知っているから気になりませんでしたが、本当のところ、「実は原作とは違うお話なのか」「思いっきり端折っただけなのか」分かりません。

冴ちゃんのくだりとか、カイには重要な話が目白押しなので、端折ったのなら仕方ありませんが、実は全然違う話ですというのなら、そう言って欲しかったかもと思います。

いっそ長いコミックスを、昔のアニメの様に、思いっきり別のお話にしてみてはどうかと思いました。昔みたいに、同じ作品を何年もかけて、オリジナルのお話を入れてまでアニメにする時代ではないですが、長いマンガをアニメにする無茶ぶりは、本当に無茶だと思います。




個人的にはパン君のおいしい所が、マルッとアニメになっていたので満足です。ゆうきゃんの声がぴったりでした。ショパコン以後のおいしい展開は、アニメにする時間ないだろうなと思っていたら、本当にありませんでした。

「ドラマCDでさっくりまとめてしまった方が、よかったのでは」という意見を聞き、自分もそうかもとちょっと思いました。

カイ達のピアノの「良さ」は、マンガ独特の表現で示されるため、マンガそのままでアニメにすると、ヒカ碁になるなと思いました。ヒカ碁も、佐為が動く〜、佐為がキレイ〜など、ある意味感想がマンガと同じというアニメでした。大好きでした。

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