 ■女心とか、恋愛感情とか、ましてや男性について全くよく分からないままなので、落語心中のアニメを見て、みよ吉・小夏の思いについていけるのだろうかと思いました。
なんとなしに八雲師匠、助六、与太郎の気持ちは分かった気になるんですが、みよ吉・小夏の思いはどこまで理解できるんだろうと今から不安です。コミックスは文章みたいなものなので、つっかえず読めた気がします。
遊佐さんの萬月さんなんて、コミックスでもアニメでもドンピシャでウンウンと「分かった」気になる不思議。キャラのイメージの声も立場も、遊佐さんだ〜と安堵で一杯です。
小夏は、八雲師匠の子供を産んだのだろうと思います。劇中で言われる通り、義父と養女では無理なんですが、だから小夏も師匠も黙っているんだろうと。
師匠も、小夏は、懐かしいだろうみよ吉・助六の娘で、師匠が愛した彼等の特徴をガッツリ持った女性です。師匠がどう拒もうとも、小夏がオンナとして本気出せば、師匠は断れないでしょう。一回で出来たとも思えないので、あんまり想像したくないくだりです。
みよ吉は商売柄、先代八雲他大勢の男性を知っているはずです。いやらしい目で見られるのが普通だった彼女に、菊さんがどんなにみずみずしく見えたかは分かります。でも彼女、商売は商売だし、産んだのは助六の子供だし、となかなか複雑な人生です。
自然主義小説ではないので、あくまでみよ吉が主体的なお話として読むべきなんだと思いますが、どうも自然主義っぽい気がします。
自然主義小説のオチは、大体居酒屋やナナではないですが、ヒロインが不幸のどん底になっておしまいです。一方落語心中は、みよ吉は助六と心中して、納得して死に、小夏は師匠の子と、与太郎の子を得て最高ハッピーなまま。
小夏が無理やりでも師匠に子供を与えたからの、落語心中ワールドの大団円でもありますが、(師匠が無条件に「孫」を愛しているのは分かる)ある意味、みよ吉と小夏は激しい人生を生きているように見えて、助六×師匠のラブシーンの代用な気もします。
信之助は、助六×みよ吉×師匠×小夏の子なんだよなあと思うと、女心とか恋とかより、長くて気合の入ったボーイズラブ小説の様にも読めます。 |
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