■モンゴメリのエミリーシリーズを読んでいます。アンも空想好きで有名ですが、エミリーはさらに振れ幅の激しい少女です。かつ、「美貌、ダンスが上手い」「男にもてる、名門の生まれ、金持ち 才女」と設定が大盛りです。
名高い文豪のモンゴメリの欲しかったものの一つは、「オンナとしての社会的満足」もあるのだとしみじみ思います。設定爆盛りの女の子達はモンゴメリの小説あるあるですが、自伝的と言われるエミリーもモリモリで怖いくらいです。
■こんなにドキドキして見るアニメなんだなと、落語心中を見ていて思います。師匠の色気が天井知らず、助六も声と動きで彼のキャラが表現されるとドキドキします。与太郎も可愛いです。小夏はツンデレ。
小夏は料亭に勤務しています。お膳を出したり、女中さん的な事なのかなと思います。料理はしていなそうです。芸事も出来る彼女なので、いい勤め先に思えます。
なんでみよ吉は、死に場所になる田舎に行ったのか。
どうも戦後の売春防止法によって、お栄さんの親が軽々していた遊郭が料亭になるので、追い出されたとかあります。
みよ吉も新しい料亭で働けばいいじゃない、また芸事で生きるのかどうか、とか思いますがみよ吉は死に場所へ行ってしまいました。
ずっと「いやらしい目」で見る男達の商売をせざるを得なかったわけで、キレイになるだろうお栄さんの店にはいにくかったのかもしれません。
師匠は、女は恋をすると狂うと言いますが。みよ吉の初登場シーンが、満州から帰ったところという事は、信じられないくらいの苦労を彼女はしてきたはずです。
先代八雲がどれくらいみよ吉の力になれたかは分かりませんが、いわゆる「旦那」にはなりきっていない気がします。奥さんにみよ吉の事は秘密なので、満州で縁を切ったつもりだったのかもしれません。
みよ吉の人生は、多分今の小学生くらいの時から「狂って」いたと思います。恋とかでなくて、生まれによって。今でいう中学生くらいの年で遊女になって、満州で成人してという感じでしょうか。美貌と明るさと大胆さで分かりにくいですが、みよ吉は物語スタート前から相当悲惨な人生だったのでは。
しなやかに振舞う彼女の暗さに、菊さんは気が付かなかったのかもしれません。助六は分かっていたのかもしれません。
「耐える」キャラは一見美しいですが、内面の闇が時限爆弾の様にいつか破裂するんだろうと思います。周囲に「何で今更怒っているの」と言われながら。
イヤな事があると、瞬時に暴れ出すような子の方が、読んでいて分かりやすいかもしれません。(キンちゃんがこのタイプ カッとしてスッと忘れそうな子 グンマと逆) |
|