■JR九州のななつ星が再開だそうです。今日はよく寝れそうです。
■多分、落語心中のみよ吉の気持ちは、私には分からないだろうと思います。作品のテンションも美しさも好きだけど、みよ吉の気持ちになる事はとても難しいです。
美貌を武器に、という女性は小説や漫画で多いです。悲しいがな、二次元のヒロインが不美人な事はありえないので、「美貌が武器」と言われてもへえとしか思わない事が多いです。
本当に美貌が武器な女性を、初めてマンガ・アニメで見た気がします。
(ミヤギが顔だけと言われて久しいが、ミヤギの場合、多分サビには及ばない訳で、むしろカワイイ挙動の方が魅力なんじゃないかと思う。自分の置かれている立場に本当に気が付けば、島にはいられないはず
ミヤギの本当の使命はシンタロー殺害でも秘石奪還でもなく、「シンちゃんが帰ってこないと、お友達のミヤギ殺しちゃうよ」というマジックの脅しの材料になる事だったのでは)
■アンとエミリーについて考えていました。エミリーは巻数とすると、アンより相当短いです。モンゴメリの他の小説でも、「ヒロインが結婚して終わり」なので、エミリーが三巻かけて結婚に行きつく展開は、普通です。
アンでも半分はアンの子女達の話なので、アン自身のお話の分量はエミリーとそう変わらないと思います。キラキラしたアンとギルの、さらにキラキラした息子や娘たちのお話は、実に輝いています。
さてエミリーについて。知名度はアンよりないと思われますし、読んでいてもキラキラした感じは少ないです。情景描写は豊富ですが、アン程オープンな感じはありません。
アンの空想壁はギャグ、ソフトに書かていますが、エミリーの場合容赦なく、「偉そう」「お高い」「不真面目」等劇中でボコボコにされています。
またエミリーの場合、「アタシは美人」「アタシは名門」と自分で思っています。アンは寄る辺ない孤児である事、「みっともない」赤毛である事に悩んでいることもあり、親しみがわきやすいです。エミリーは攻撃的です。
どちらがどうと言う事はありませんが。
「大ヒット先を世に送り出した後に書かれた、本当に作者が書きたいもの」を読んでいる感じがすごくします。作者の書きたいものと、読者の読みたいものは往々にして異なるので、そういう作品は短命になりがちみたいです。
「書きたいもの」と銘打って、短命に終わったマンガの数々を思い出します。もともと短命である運命だったのか、巨大な構想も人気が出ない事には展開できないのか。流れに乗った時の車田マンガと、そうでなかった時の車田マンガの運命を思い出します。
後者が面白くなかったとは思いません。でも明らかに「ヒットした」マンガの方が読みやすいのも確かです。エミリーは「書き切った」感のあるいい小説ですが、 「美女が結婚してハッピーエンド」という、意外に王道なオチです。アンの世界的大ヒットには及ばなくても、モンゴメリの世界観には欠かせないヒロインなのだと思います。 |
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