■エミリーを読んでいると、こんな攻撃的なヒロイン見たことないと思います。一輝兄さん並みの攻撃性です。
ただし、瞬がいない一輝兄さん、エスメラルダに出会わない一輝兄さん、星矢や氷河達を守ろうとしない一輝兄さん、・・・と思うと、エミリーの多方面への攻撃性が攻撃性のみで成立していることが分かる気がします。
何でエミリーに想像するの、文章を書くのと誰かが聞いたら、よくある答えは「みんなに読んで元気になってほしいから」とか柔和な答えを版権ものは用意しそうなものですが。(プリキュアやセーラームーン世界ならそう答えるだろう)
エミリーは書きたいから書く、書かないではいられない、と断言します。特に珍しくない気持ちかもしれませんが、日本の同時代の小説ならもっと「書きたい」女性は悲惨だろうと思います。その辺の文士の愛人になったり(宮尾登美子の小説にありそう)、恋愛関係を非難されて田舎に帰ったり(蒲団)、従軍したり(林芙美子)。
エミリーは若くて美人で、男にモテる、優等生な名門のお嬢様です。つまり何不自由ない娘です。周囲も保守的かつ親身な人が多いです。それからの寺尾の様にガリガリ書いて「いくらになった・・」と苦労することはありません。
アンの場合、「孤児で貧乏で辛い生い立ちだから、夢見がちで頑張り屋なんだな」というワケがあったのに、エミリーはいわば完全に「余計な事」をしています。モンゴメリを語るなら、アンの世界の方がイレギュラーな気がしてきました。
■ニュースになっていたか覚えていないのですが。JR東の四季島が再開しているそうです。豪華列車というと、ななつ星や九州の個性的な列車が注目されるのでしょうか。JR西の瑞風はお休み中だそうです。
四季島と瑞風。ななつ星は出発ホームを見たことがありませんが、広報がフレンドリーなせいか、「いつか頑張れば乗れる」と思わせます。
四季島と瑞風は、上野のホーム、大阪駅のホームの豪華さに敷居の高さを感じます。実際敷居は高いと思います。普通に乗り鉄するだけで、漫然とお金と体力が出ていくのに、キレイな服を着て、キチンと列車で振舞わないと、彼等は乗せてくれません。
そしてあくまでクルーズなので、社交的でないと多分楽しめない部分も出てきます。純然と「この列車カッコイイ」では手の届かない顔があります。
そんな細かい事を忘れて、「いつか乗る」と夢を見せてくれるななつ星は、別に庶民的ではないのに、グンマ人が思う「いつか行ける九州」のアイコンになるのだろうと思います。
上野駅と大阪駅の、お城の様な「入り口」は本当に威圧感があります。博多駅も豪華なんだろうなと思いますが、九州は全体的に派手なので気にならなそうです。(JR東の質実剛健さ、JR西のお客様第一主義は、それはそれで好き) |
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