■ルーザー様が大好きです。ですが彼を持ち上げるような書き方は非常に難しいです。弟のインコを握りつぶしたり、大人100人近く?を眼魔砲で一斉に殺したり、弟の友達を「こっそり」殺したり、といい所を挙げにくい人です。
実際、青の一族のなんちゃらで心身共にやばい面があるとも言えそうです。または単に科学者としての天才面に全てが全振りされているとも言えます。いろいろアンバランスな人です。
故塩沢さんの幅の広い演技から推測しようとしても、やっぱり難しい人には変わりないと思います。(平時ならギャグキャラな面もあったと思う)でも何で「(家業上)殺した」事を否定的に言われねばならないのかと思います。
ルーザー様があのお年で「自分の役目」を強く意識していた事が例外的なのであって、ルーザー様が私欲で人を殺した事はないと思っています。いつだって周囲のために動こうとした人で、その証拠に、「周囲のため」が崩れてしまうと一気に自死にまで至る、欲のない人でした。
だから、高松はルーザー様を好きだったのでは。マジックの息子であるグンマには「言っても分からんだろうし、そもそも言いたくない」事だったのでは。(キンちゃんには療養中に一から十まで全部言っていそう)
■昔、新聞の人生相談を読むのが好きでした。「部下が言う事を聞かない」「夫が吝嗇」「妻が・・・」と、大人の世界を見てしまった感じがしました。
各種トラブルにきちんと回答が用意され、フムフムこういう事には打開策があるんだ、この回答を読んだ人はこの答えに従うだろうし、順次こんな悩みは日本からなくなるだろう、と気楽に思っていました。
あれから数十年経つのに、各種悩みは減らないようです。それどころかネット社会、経済の悪化、高齢者問題等、悩みは増大している感じです。あと。
結局お悩み相談って、敗者が勝者に頭を下げてアドバイスをしてもらう形なので、例えば「夫に暴力を振るわれる」相談の場合、エライ人である相談役は「夫が手を挙げるような状況を作ってしまうあなたがよくない」と言いかねません。
この世は階級社会なので、勝者は勝者とつるみます。クラスのいじめっ子と先生は仲良しだし、社内のハラスメントしてくる先輩と上司は親友です(実話)。
勝者に敗者が、困っています、助けてください、というかあいつ黙らせてください、遠くにやってくださいと言っても無駄です。フェラーリ事件ではないですが、注目されて笑われるのはいつだって被害者で、加害者・勝者は無傷です。
小さかった私は、勝者から敗者への物言いを読んで、「自分もえらくなった」様に思っていたのでしょう。世の中にケチな夫も、上手くいかない職場も、増えても減りません。自分もそういえば進級や進学で、いじめっ子と別れた瞬間の解放感をよく覚えています。逃げるが勝ち。 |
|