■孔明って言うと。周瑜に「アンタの奥さんと、義姉さんを曹操にあげちゃえ」と言った男です。真偽はどうでもいいんですが、下の方の雑感でも書いたように、あんまり彼氏力は高くありません。むしろ「アホ抜かすな」と怒る周瑜さんの方が男前です。
孔明のヨメを読んでいて。素晴らしいマンガだし、相当キッチリ調べてから描いている上に、ジャンルへの畏敬があふれていていいと思います。
三国志って延々趣味にしていると、「私だけの三国志」像をめいめいが持つようになって楽しいものです。特に孔明のヨメの作者の方のファースト三国志が横光だと知り、色々腑に落ちた面もあります。
私個人は孔明の男力というか、彼氏力は多分相当低いと勝手に思っています。孔明の場合、自分の息子を高官に就けるとかはしないだろうから、黄氏と子供をたくさん設けても多分、光源氏並みにキツイ父親だろうと思います。
孔明に家族力があろうとなかろうと、結果的には変わらないのですが、そういう面では瑾お兄様の方が卓越していた気がします。ただし長子が恪なだけで。
孔明は、家族にするには多大なる覚悟を要する男の様な気がします。
■孔明のヨメを読んでいます。以下どうでもいい雑感です。
・孔明の義理のお父さん、黄承彦さんは、孔明を相当恨んでいるのではないかと思う。陸遜が孔明の策に追い詰められた時、彼は陸遜を助けている。
黄承彦さんは明らかに劉備陣営の人というわけでもないので、誰を助けてもいいのだけど。一応主役が孔明なのでなんか不自然。でも、孔明は本来、荊州の一人として荊州勢に組み込まれるべき人だったのかもしれないと思えば、黄承彦は孔明を恨んでいるだろうとも思う。
・あと
孔明と女性と言えば。司馬懿さんに、女物の服を送った話を思い出す。何でそんな事したかと言えば、「男なら守っていないで出てこい、戦え」というメッセージだったらしい。
横光や演義だと、もちろん司馬懿の周囲の人は怒る。司馬懿も怒るんだが、怒って軍を動かせば孔明の策にはまるので、怒っても動かない。司馬懿が動かなければ、孔明も動けない、成都に帰るしかない
孔明と言えば、そんな女性の話を思い出す。当時の人なので、黄氏以外の女性も妻がいたし、子供の諸葛瞻が生まれたのは孔明が北伐の時なので、明らかに黄氏の産んだ子ではない。
黄氏と孔明と言えば、黄承彦には恨まれるし、黄氏は孔明の子供を授かれなかったしと、何かとついていない人達の様に思う。孔明とヨメ、は徐庶やホウ統がワイワイしている雰囲気を味わうものなのかなと思う。
あの頃の荊州ドリームチーム!!と一瞬歓喜するのだけど、その後の黄承彦さんのお怒りと、黄氏の運のなさを思うと切ない。ついでにいうと徐君はもう三国志の表舞台に出てこないし、ホウ統は死んでしまう。 |
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