 ■三国志って。突き詰めると徐庶と一緒に魏に行って、そこそこの暮らしで人生を終えるか。瑾お兄様と一緒に呉に南下して、お兄様と同じ頃に人生を終えるのが正解の様な気がしてきます。
蜀は。派閥争いが過酷だし、弱小国家なのに遠征ばかりしているし。基本的に孤立した地形だし、孔明は親族に財産も地位も安全も残さない男だし。
孔明をキラキラした目で見ていた頃に帰りたいとは思いませんが、孔明の行動が相当イレギュラーなものだったのは何となく分かります。
■孔明のヨメを最新刊まで読んでみました。自分の汚れ加減がよく分かる、痛感の時間でした。月英が男装して、孔明の弟子として劉備の下に来るのですが。
「男装って。自分の家で作業している時に男の子っぽい格好していても、月英さんだから〜と思えたけど。
劉備とか公式の相手の前で、孔明の側に常時カワイイ男の子、朝もイチャイチャ、昼もイチャイチャ、夜もイチャイチャ。(中学生カップルみたいなイメージ)
ははあ孔明先生、良家のお嬢様と地位&金目当てで結婚したけど、子供には恵まれていないし、お嬢様は不美人で有名だし、孔明先生もカワイイ男の子が大好きと見える、いやだねえ〜とでも城内で思われない?
今までは、イレギュラーな存在の孔明&月英を優しく見守ってくれていたホウ統や徐君がいたけどさあ」
とか、ばっと思ってしまった自分は汚れです。自分の三国志感も孔明感も腐ってどうかしています。月英さんは劇中で心から孔明を応援し、理解しています。ゆえに、毅然として孔明を支える方法を思いついたのでしょう。
気高く優しい彼女の気持ちを分かりながら、孔明先生とカワイイ男児(月英は男装して少年に見える)という取り合わせは、ありだ〜と思いました。汚い心の人間には、ハードルの高いマンガです。
このマンガは何十年かかっても、北伐まで描くんだろうと思います。月英が親も親戚も振り捨てて孔明を選んだとしても、普通なら彼女が劉備達と会話し、男児の様に作戦に加わるのはありえません。
月英の公式の場でのありようは、大いなるファンタジーです。あそこまで当時の中国を調べ尽くしている作家さんなので、月英の振る舞いがファンタジーなのはよく分かっていると思います。けがれなき目で読めない自分が嫌です。 |
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