■先に気楽なことを書きます。
クラリスは映画冒頭、一人で花嫁衣装のまま車をブッ飛ばすような女性でした。しかしルパンに出会い、ルパン一味が自分に「従う」事を確信すると、急激に彼女はしおらしくなるという指摘があるそうです。
確かにルパンはともかく、スーパーウーマンには、次元もゴエも遠慮すると思います。なんとなく「男の見栄」的なものをグッと満たしてくれるらしい、カワイイ少女の方がいいのでしょう。(ロリコンとか言うかクラリスは成人しているのでは?)
クラリスも自分で叔父貴一味をぶっ殺す(※本当に皆ルパン一味に殺されている)より、「ああん」的な立場でいた方がキレイです。今度の国の統治にもよさそうです。なんでパート5のお姫様であるドルマは、自分が悪党になる道を選んだのかなと思うと。
ドルマの父親は健在です。彼女には自分のために死んでくれる部下もいました(マック先生)。なので勇敢なお姫様にもなれ、孤独なクラリスは小芝居を打つ方を選んだのでしょう。クラリスとドルマの違いは、時代の違いや、性格の違いもありましょうが、オヤジが生きているかどうかも大きそうです。
■今は医療も栄養も発達していて、子供が幼いうちに亡くなる事は減ったそうですが。それにしても、滅茶苦茶気合入れて「後継ぎ」確保に奔走した徳川家でも、お世継ぎには悩んでいたそうです。
ちょっとでも歴史小説なんか読むと、お世継ぎを確保するのはとんでもなく難しい事なのだと、分かりそうなものですが。
よく歴史的〜とか言われるものも、せいぜいさかのぼれて明治維新後か、日露戦争頃だろうと思います。礼儀正しい武士も、夫に生涯真面目に従う女性も、母性本能?も、ファンタジーなのだとどうして偉い人には分からないのでしょう。
(新選組の頃、たくさんいたはずの旗本達は立ち上がらなかったという。また江戸時代の離婚率も結構高かった。
そして昔の庶民の女性は大変忙しく、仕事も過酷で、育児は子守を雇ってしていた。これまた子守はキツイ仕事で、日本の子守唄は「寝ないと殴る」「実家に帰りたい」などの、陰惨な歌なのだとどこかで聞いた。
なんで偉い人ほど「昔の日本はよかった」「昔の女は耐えた」とか言い出すのだろう。全然よくない、些細な感染症等でバタバタなくなるし、ガスも水道も電気もないし、したくてかまどでご飯炊いたわけじゃないし。
昔から「続いた」ものが、別にいいもんじゃないと何故わかないのだろう。体罰とか男尊女卑とか家族のあり様とか。昔の権力者には、ハーレムがもれなくついているが。それだけ子供を残す、しかも男児ばかりなんて不可能に近い。
日本古来の〜とか言うのなら。妻問婚とかはどうなるんだと思う。平安時代は、天皇でも「妻の下に通う」ものだったはず(竹取物語でも帝がじいさんの家に来る)。場所が宮中なだけで。そして外戚がドンとあった。源氏物語を見ればすぐに分かる。日本古来の〜と書いて、せいぜい日露戦争頃が始まりという「あるある」。 |
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