 ■しばらく前に読もうと思っていた、モンゴメリの短編集を読み終えました。短編集だからすぐ読めると思って相当経ってしまいました。
赤毛のアンだけじゃないモンゴメリと言うか、やっぱり赤毛のアンはかなり「ヒットする」様に書かれている気がします。本来、苦痛とか現実とかも書きたい人だったのだろうと思います。
アンは老いないし、ひねくれないし、美人らしいし、才能あるし、努力もするし、完璧すぎるギルがいるし、滅茶苦茶子供多いし、お金持ちだし、頭いいし。ある意味ボロボロの人生だったモンゴメリが、苦労してアンを創作したのかもと勝手に想像します。
ダイアナのスピンオフとか書かなかったのも、なんか分かります。ひたすらに明るいのはあくまでアンの周囲だけで、アンの世界でも、スポットライトの当たらない・当たらない方がいい部分の方が多いのかもしれません。
■今冬はコロナに大雪に、あんまり鉄としても家にこもるしかないようです。なんとなく鉄雑感です。
・新幹線さえヤバイというこの状況、どの鉄の本でも予見できていなかったろうと思います。新幹線があるから、夜行も特急もなくなったんだ、新幹線があるから、鉄が面白くないという意見は結構昔からあります。
鉄子の横見氏も、そもそも安くたくさん乗る事を思うと、カッコよくて速くてそしてお高い新幹線は愛していなかったようです。
(逆に子供の鉄だと、はやぶさカッコイイとか反応がストレートの様に思う)
・新幹線が半額で乗れる、東海道新幹線が混んでいない、等、頭を抱えるどころか、JR東海は新幹線が稼がないと回らないし、JR東も稼ぎ頭は東北新幹線です。
もう旅情とか言っている場合じゃないんだなと思います。また、どうしても時間がない、安全に鉄がしたい、観光や食事、宿泊もそこそこ楽しみたい鉄の場合、新幹線が頼みでした。
ゆっくり、東京から京都まで在来で行く夢もありましたが、あれは東海道本線が旅情とかと縁遠い、混雑する路線なので何とも言えません。
大体の在来は、地域輸送を主にしています。横須賀線とか、山から来た鉄には船や海が見えて楽しいですが、通勤する人達には、ある意味「ただの電車」です。
もう旅情でも何でもないんだよ鉄は、という悲しい現実を切り裂くような存在が、新幹線だったんだろうと思います。美味しいお弁当が食べられるし、主要都市には降りられるし、で至高の存在でした。
古めと言うか、いわゆる鉄の本を読むとアンチ新幹線の意見が多いのが気になるなと思います。新幹線がなかったら、ニイガタとグンマはつながらないのに。
コロナと大雪で、素敵な在来どころか、金と時間さえあれば絶対に楽しめるはずの新幹線でさえ、手が届かない現実にどうかしそうです。(雪くらいなんだいと思いたいが、新幹線の中に閉じ込められたこともあるので、実に怖い) |
|