 ■18歳でグンマから京都の大学に進学して。卒業後も旅行や同人誌即売会でなんやかや関西には行っていました。そろそろ、山陰本線に本気で乗ろうと思っていた矢先のコロナ禍です。
大阪に行かない冬、大阪に行かない夏、そう言えば高校を卒業して以来、初めてです。関西への旅路は自分の体の一部みたいな気になっていたので、なんかこう物足らないを通り越して、グンマにいる365日の方が嘘じゃないかと思えてきます。
本当の私は、梅田駅地下でまだ迷子になっているんじゃないかと思います。西梅田駅に行こうとして、同じパン屋の前を二回三回、何万回と通っているんじゃないかと思います。
梅田で迷子になっている竹淵を探しに、グンマの竹淵が出かけたいのですが。グンマの竹淵には仕事と犬と猫があるので、行かれません。もし梅田駅地下に茶色の豚皮のキャリーケースを持った関東人がいたら、竹淵です。インテまで連れて行ってあげてください。
■年末の変なテンションが落ち着くと。結局あと300日以上今年があるという事実だけ残った気がします。
只見線が止まった今、何をすればいいのか。
只見線があんな自然豊かなところを走っていられる理由は、「並行して走る国道が、冬季は閉鎖になるから(只見線しか移動手段がなくなる)」というのですが。
そもそも道路であのルートを行こうという人が、只見線を移動の手段に選んでくれるのか(一日数本の路線なので、本当に好きな人か、本当に必要な人しか乗らなそう)
これ以上只見線に止まらないで、減らないで、壊れないで、とよく分からないテンションで叫んでいます。
只見線に毎日乗るわけじゃないし、乗らなくても死なないですが。例えるなら、世界中のピカソやベラスケスが、一瞬にして消滅したらどうなるよ?とか思います。
昔スペインのプラド美術館に行った際。ラスメニーナスはスペイン最大の宝物で、この美術館が火事にでもあったら、ラスメニーナスだけ守って逃げるだろうと聞きました。
ラスメニーナスの一枚や二枚で、スペインと言う国の盛衰が決まるとは思いませんが。あの絵一枚で、スペインと言う国の「価値」はかなり爆上げされているんじゃないかと思います。(スペインが最も華やかだった頃の思い出の作だし、あの絵を見るための入国者も多いと思う)
只見線や、他の小さな路線も、日本のラスメニーナスです。日本が滅びる時は、あの路線だけでも守って(逃げられないんだよ、土地のものだから)欲しいなと。 |
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