 ■ムーミンワールドと言えば、徒歩旅行のイメージですが。鉄の感覚と、スナフキンの感覚って重なるのか考えていました。
多分重ならないんだろうなと思います。時刻表や、駅舎から電車に乗らないといけないあたりの縛りを、スナフキンは嫌いそうです。そもそもあんな自然たっぷりの世界に、たとえ森林鉄道でも走らない方が世界観にあいます。
私は大体鉄旅行です。でも旅人気分は味わっているつもりです。
■グンマの西端に大前駅があるのですが。響けユーフォニアムの主人公の名前が黄前で、へえ大前かあとしばらく思っていました。以下、大前雑感です。
・グンマ西端なので、いずれは長野へ続く鉄道だったらしい。下仁田の方の上信電鉄も、名前の通り長野へ続くはずだったという。
ついでに言うと、信越本線も名前の通り、長野そして西日本へ続く鉄道だったらしい。昔は、長野がどんなに険しい場所なのか、よく知られていなかったせいもあるのかなと思う。信越本線がそのまま第二の東海道になるには、日本の険しさがすさまじ過ぎた。
そんな大前 グンマの西端
正直何もないし、観光なら一つ前の駅、万座・鹿沢口や、長野原草津口があるので、大前で降りる人は少ない。同じグンマのローカル線でも、上越線は一応新潟に続いているので、終点の水上は接続時はやや賑やかになる
何もないのに、なくならない大前
台風で周囲の地形が変わってしまっても、なくならない大前。正直、先の台風で大前駅が廃止されてもおかしくなかったと思う
それでも続く大前
万座・鹿沢口が終点では、万座に何かあった時対応しきれないとか運行上のためにあるのかなと思う。新幹線で「なんでこんな辺鄙なところに」という駅の存在意義は、そんな場合があるし
本当に運転士と車掌と、物好きな鉄しかいない大前
なのにイルミネーションとかしちゃうなんて、行くしかないと思いました。辺鄙過ぎて、幽霊電車のように車両にたった一人いるのも好きです。
大前駅前には温泉旅館もあったのですが。
「おひとり様ダメ」な旅館だったので、利用した事はありません。近い万座温泉も素晴らしい温泉ですが、駅からとんでもなく長い山道を登らないといけない上に、泉質が滅茶苦茶強いので、一回しかいっていません。草津は車で行きます。
いつか大前みたいな人間になりたいと思います。孤独と静寂しかない存在でも、退屈には程遠い存在じゃないかなと思います、大前駅は。 |
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