 ■可愛がってくれたおばあちゃんがいたのですが。私が思春期になると「女らしくなれ(男受けするようになれ)」と、ヒステリックになっていったので、怖かったなと思いました。
(祖母の世代だと。稼ぐ男を早めにゲットしないと、所詮女の細腕、やっていける訳ない、食っていけない、早く男をつかめという意味合いだったのか 祖母の愛?)
振る舞いを品よくというのなら、学校で面接の練習等したので出来ていたんじゃないかと思います。しか祖母は。
・ブラジャーを付けろ ・ガードルをはけ ・化粧をしろ
等、金のかかる方向でヒステリックになっていきました。たしかに、相応に金のかかる年と体になっていったのでしょうが、きちんと「女の体」「女の顔」を作るには、これまた相応の金が要ります。
祖母は皮膚が丈夫で、ニキビ等で悩んだことのない女でした。私が半生を台無しにされた「多汗」も、祖母には無縁の症状でした。
肌を大事に大事にしても、年頃になると容赦なく顔はニキビだらけになりました。祖母に「顔をちゃんと洗わないからだ」と、根拠のない事を言われた時には、「頃す」と思わないでもありませんでした。
(ニキビは出来ない人には全く出来ないらしい。神様は不平等だ。私が前世で何をしたというのだと、大分天を呪った
私の妹はちゃんとしたギャルでした。親からお金をもうらうのも上手い子でした。私は同じ1,000円ならコスメよりコミックスが欲しかった気持ちもありました。
ばあさん放っておいてくれ。妹はカワイイギャルなのだから、妹の方をみて喜んでいてくれ、と母にギャン泣きして言ったものです。
今にして思うと。
「ばあさん、ドラッグストアと婦人下着店に行くから、三万くれ。ついでにタクシー呼んで」と言えばよかったと思いました。(田舎なので徒歩圏に商店がない)
私の父は金持ちでしたが、たとえ500円の金でも、買ったのはポッキーかプリッツか厳重に監視する家だったので、買うのがコスメとブラでは、300円もよこさなかったでしょう。
おばあさんは金のない人でした。
夫を早くに失い、コツコツとお金を稼ぎ、使う人でした。だから、「ばあさん三万くれ」とは言っていません。ただし、おばあさんの理想通りの女になるには、三万以上金が要るのです。
いい下着、いい化粧水、いい皮膚科、ストレスのない暮らし、等をやや得た今、肌がなんとか落ち着いています。ばあさん、ばあさんの言ったとおりの女になることは出来なかったけど、ばあさんも私を理想通りの孫にするのには、金がなかったねと思います。
(竹渕の父がお金持ちだったからの祖母の言葉だったのだろうが、お金持ち=ドケチ=性格が悪い=娘の出銭は悪という発想、と言う事もある。) |
|