 ■ルザ高とキン高だと。テンションが下がらないのはルザ高、長続きしそうなのはキン高(本人達が)
ファザコン・ブラコン・シスコン(ルーザー様とサビはそんな関係)で苦労する「他人」としての高松。
一族の働き手ではあるが直系ではないので、比較的身の自由に恵まれたキンちゃんの「教師」「親代わり」「先輩」「部下」「主治医」として、適当に自分の顔を選んで付け替える高松。
どちらも自分は大好きです。ただ公式にはルザ高は死別エンドです。
もしルーザー様が生きていてキンちゃんも誕生していたら。「僕の事構わなくなった」といじけるルーザー様が見られると思うので、それはそれで(自分が)美味しいです。高松大好き、ルーザー様、キンちゃん愛してる。
■荷風も谷崎も、ぶっ飛んだ文豪として高名ですが。荷風の凄惨な孤独死と、谷崎の「美女に囲まれ風光明媚な土地で富裕な生活」はだいぶ違います。
パッと思いつくのは。
谷崎が玄人の女性を相手にしなかったことでしょうか。ポリシーがあったとか、奥さんに一途だったとかじゃ全然ないんですが。
単に、そういう病気にかかりたくなかっただけ。ないし、金のかかる交際を多分好まなかったから。(谷崎は贅沢だけど、贅沢なだけに出費を見極める男だったのでは)
荷風も四六時中コンドームを持っていたという、当時としては珍しい男性です。しかしこれまた「子供いらない」「病気になりたくない」という、そんなにアットホームな理由ではありません。荷風も谷崎も根っこは同じようなものなのに。
多分
荷風は生粋のお坊ちゃま。お金も家族も最初からあった男なので、逆に「金と家族」との付き合い方が混乱していたのではと思います。ポリシーはあるんだけど、世間と常識からいちいち遠ざかっていたというか。
谷崎の場合。「金と家族と健康」に悩むことが多い男だったそうです。貧乏して、家族関係に悩んで、母親が病気で苦しむ姿を目の当たりにしたとか聞きます。
沢山お金を得て、美人で若くて従順な素人の女性を家族として側において、健康で長生きしようと知恵を絞ったのでしょう。
どちらの人生がいいとも言えませんが。荷風の判断がやや甘かった気がします。 |
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