■漫画家と年齢について考えていました。少女漫画の場合、レディース系でなければ、若ければ若い方がいいと聞いたことがあります。りぼんだと、高校生デビューが普通の様なノリもあった気がします。
(吉住先生みたいな、高学歴・OLの就職経験あり・スポーツにも詳しい、現在も執筆中という方を思う。余りに「いい暮らし」をしている美しく優秀な少年少女の漫画を描かれるものだから、りぼん購入時でも実は読んでも分からなかった)
あみちゃんは
なんで「ただいま厨2真っ盛り」みたいなテンションのままでいてくれなかったんだろうなと。南国からPAPUWAでリアルに4年時間を経たせてしまうあたり、主人公=自身なのは想像できましたが。
少年誌的なワイワイしたノリを、自身が中高年になってもかける方の方が稀なのでしょうか。(そう思うとキャラと自分を重ねない方の方が、長く同じジャンルで描いてくれそうなのかなと思う。)
■トーベヤンソン短編集を読んでみました。有名な、ムーミン以外の本もあるそうですが、そちらは読んでいません。
アニメでお馴染みの名作、というとモンゴメリとトーベヤンソンが双璧かなと思うんですが。
モンゴメリは作品は明るいのに、人生が壮絶で
トーベヤンソンは作品と時代が暗めでも、送った人生は軽快そうに見えます。あんな小島に住むなんて、しかもほぼ女性一人で。
日本だったら考えられないです。
(日本でも出来ないことないと思うけど、周囲から「常識を疑われて」仕事がなくなりそう。やましい理由でそんな山奥いるんじゃないのとか思われて、孤立して苦しみそう)
日本でも秘境ブームだのなんだので、とんでもない所に住む人がテレビに出て来ますが、ある意味ネタ扱いな気がします。「嘘でしょ〜」で終わるような
トーベヤンソンの場合、ありえない事を大真面目にホームランかます意味で、天才だったんじゃないかなと思います。よくあるピクシブ等の漫画で「見えない何か」がネタになるのがありますが、女史にはネタじゃなくて、ごく自然な「見えない相手」だったんだろうと思います。
トーベヤンソンの事を読んだり、小説を読んでいると。
「すごく分かるんだけど、分かんないよヤンソンさん」と思う事が多いです。ムーミンの版権は無事、姪っ子の会社が管理していますが、収益は上々のようです。
日本だと、「漱石って名前自体を著作権にしよう☆」とか、兎角、亡くなった作家の一族って、目立つかと思えばとんでもない事をしている気がします。荷風も、散々遺族?ともめました。(荷風の場合相続人としても、被相続人としても面倒臭い人だったと思う)
ヤンソン女史の世界観を生かしつつ、きちんと収益を上げているムーミンキャラクターズ社の存在自体、日本じゃミラクルな感じです。
高収益〜相続争い〜会社が維持できない 〜作品世界もきちんと管理できず、粗悪な作品になる 〜収益ガタ落ち 〜版権管理どころか売れなくて「過去の作品」として終了
なんていう顛末は決してムーミンにはないでしょう |
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