 ■興奮するマンガの一つにガラカメを挙げます。顔も体も貧相で、家が母一人で貧しく、学業もパッとしない、そんなマヤの母も認めない「取り柄」が演劇だったという、セルフシンデレラ的な面が好きです。
どんな時も演劇、お芝居への情熱とタフネスで自分の運命をつかんできたマヤ。マヤを最も知るのはお嬢様の亜弓さんであるという、燃える展開。
すごく燃えるんですが。マヤ&亜弓さんの竜虎の戦いに、色恋っていらないなあと思うと、近年の真澄さん・紫織さん・マヤの関係のもたつきの意味を考えます。女に生まれて、男のいない時期の方がキラキラしているって、個人的にはイエスですがマンガ的には許されないのでしょう、古いマンガですし。
マヤが金持ちの真澄さんと結婚したら、マヤにあのハングリーさが保てると思えないし。マヤのハングリーな演劇関連のあれこれに、真澄さんがついていけると思えないし(椿姫を見るために冬の横浜港にスカートで飛び込む女、死んでいてもおかしくない)
演劇も男も得たいと思うから面倒なのであって。亜弓さんには恋で幸せになり、マヤには舞台の幸せが(いや亜弓さんについていける男はいないと思う。月影先生は一蓮が死んだ&源造がいるから、思うがままに熱血できるのでは)
■読もうと思っていて読んでいなかったマンガを読もうと思い。金田一を読んでいます。
耕助の方もそうですが、何かとグロイので読んでいませんでした。推理ものって、
・舞台が孤立した田舎 大自然 (まんまグンマの山村)
・固定した人間関係 男尊女卑 厳しい上下関係 (心当たりがある)
・衝動他で、ザックリ殺しても悔いのない「人間関係」 (ああ、分かる)
・相手を殺さないと、自分が幸せになれない様な思い込み (そうそう、分かる)
・相手は殺されるなんてまるで思っていない (何らかのトラブルがあっても、相手に誠意があれば自分も抑えるだろうけれど、まあそんなことはない)
いろいろな意味で心が痛いので、あまり読まないようにしていました。殺されるのがコワイ!!トラウマ!!じゃなくて、自分が日本刀を振るう方になるんじゃないかと思えるのです。
実際は多分、自分の腕力では人ひとり殺すことは出来ないし、日本刀だの拳銃だのを見ても怖くて触れる事も出来ないと思います。
金田一は、美雪が可愛いので日常パートも好きです。あんなに死人ばかり出る日常ってなんなんだろうと思いますが、犯人達の動機は分かるかなと思います。
(そこがコナンと違う気がする。小五郎は、殺人犯の気持なんか分からないと言い切っている。コナンも、アフターケアとかしない。金田一もアフターケアする訳じゃないけれど、推理中の一ちゃんはいつも悲しそうに見える。
コナンで苦手なのが、「アイアム名探偵」な新一、「犯人を特定してドヤあ」な新一なのだったりする。新一、コナンも大きな意味では正義感の強いキャラだけど、推理ショーという言葉がどうも引っかかる) |
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