■犯人達の事件簿を読んだのですが。
よくある犯人達の〜への感想に、「当初の緊迫感がない」とかあるみたいです。よく分かります。汗かき地を這い、トリックに猛進する姿が「いい」んです。
同時に、本家の方の性格が変わっていったので、派生の犯人達の〜にはどうしようもない部分もあるかもと思います。
本家の当初の、ミステリーというより怪奇・猟奇的な、日本においてルパンが、まだ三世がなくておどろおどろしい「怪盗紳士」しかいなかった頃の空気が好きかもしれません。
あのドロドロ感あっての、「金田一」だったのではとも思います。作者がとんでもない金田一耕助オタクだったとかでないなら、あの「ドロドロ」感は健在であってもよかったかなと思います。
(その辺コナンは、コナン他劇中のキャラがシャーロックホームズ好きでもあるので、「空気」にはゆるぎが少ないかもしれない)
金田一の場合、「女子のパンツのぞき」「ブラジャーを盗む」「体重をデカい声で言わせる」「脱がせる」「胸の谷間ガン見」等の「古臭さ」が辛うじて「許される」次元なので、成立した部分があるんじゃないかなと思います。
平成、令和ときて昭和的なドロッとした感じが絵から減って。でも原作は「堂々昭和」で。(もう美雪のパンツやオッパイは見たくないよう)その辺のバランスの乱れはいまだに回収されていない気がします。
絵は幼くなったのにノリが「ピチピチ美少女アイドルのプールでポロリで視聴率を上げる!!」のままです。(昔の漫画だと、ネットもない頃なら貴重なエロだったかもしれないが。今だといくらでも拾えるわけで、相対的「価値」は大分減ったのでは) |
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