■父方の祖母が「休日こそお前は百姓仕事をやれ、家のために働け」という人でした。子供の頃見たいテレビがあって早めに入浴すると、「明るいうちからアタシより先に入るとは不孝ものめ、死ね 何も食うな」と言われました。(原文ママ)
母方の祖母は。「休日はしっかり休もう」と言う人でした。私は父方の祖母と同居していて、休日にゴロゴロしていたら何されるか分からなかったため、「休日も休まずなんかする」事が癖になっていた自分は、それはそれで母方の祖母に怒られました。
ここまで価値観が違う人たちに囲まれ、よく生きていけたと思います。思ったのは「両方無視しよう」という事でした。父方の祖母の言う事を聞くと、無給のアルバイトになってしまうし、母方の祖母の言う事を聞くと、受験対策が出来ません。
もう二人とも他界したんですが。
父方の祖母の孫差別が激しくて。私が祖母に虐待されていたことにむしろ「嬉々としている」父の事ももれなく嫌いになりました。どんなに憎んでいても、やはり成人前怒りは意識下に閉じ込めていたらしく、大人になった時、自分ってこんなに父と父方の祖母が嫌いなんだなあと思いました。
■さくらもものエッセイマンガで
「アタシは次女。体の弱い姉さんがいて姉さんは家族に大事にされ、アタシは家族から余計ものにされていた」というのがありました。
他家で体の弱い長女なるものが、家族から邪魔にされる事がない訳なくて。元気で明るい次女が家族中から愛を集め、日陰者の姉は本だけが親友ってのもあるでしょう。
人は嫌なことがあると、なんとか理由を見つけて耐えようとしますが。多分、理由はないと思います。あえていうなら「アタシだから」くらしか思いつきません。
あたしが長女なら次女が溺愛され、あたしが次女なら長女が愛される、そんなもんです。
■世界観と言うか、価値観のズレについて考えていました。相続の時に露骨だそうです。
以下、脚色、フィクション、例えばの話です。
・真面目に生きることだけが、自分を守る方法だった姉
・女好きで、「家族以外の」女には優しいため、長身、スポーツ好きな明るい面を生かし、結婚を二回した弟。
結婚を二回するということは、一回目の家族にも相応のお金を使っていて、金欠気味
母曰く「子供達は平等に扱いたい」
→姉は真面目な職場でキッチリ貯金し、自宅で親と暮らしているので、そんなに遺産与えなくてよろしい。大学にも行かせたし、もう十分してやっている
→弟はなんたって後継ぎだし、墓守だし。子供も二家族分いるのだから、お金はいくらあってもいい。ドドンとお金あげちゃう!!息子はアタシの王子様ア!!
平等平等
もともと、「男児が生まれるまで、嫁に子を産ませる」家だったので、未来も地獄だろうと思っています。 |
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