madeingermany

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...... 2021年09月25日 の日記 ......
■ 雪子   [ NO. 2021092501-1 ]

■拓海を表すなら?としばらく考えていました。

涼介=クレバーとしても、結構表せない何かがあると同じで、天才、天然とか拓海を指してみても、なんか違うなと思いました。

(とりあえず、美しいもの、すごいもの・はやいもの、美味しいもの(イツキの家のご飯、涼介さんが買ってくれたお肉)等に、パッと反応できる子だと思う。イツキの様に「顔面偏差値が高い等で涼介がキライ」等、普通の意味で屈折した部分が拓海には少ないと思う)

あと

竹淵の人として足らない部分に触れた知人達が、「竹淵さんは天然だから〜」と、なるべく汚くない言葉でどうにかカタをつけようと努力してくれたことが多々あって。「天然」と聞くとなんとなくトラウマになり、心の中で「理心流?」とつぶやき、あんまりちゃんと考えたくなくなる。

変に悪口にならない様に、そんなに語彙を探す努力させたのかと思うと、悲しくなった。



■細雪と言えば雪子です。

彼女の悩みは顔のシミです。悩んでいるなんてプライドの高い彼女は絶対言いませんが、姉や妹に隠れて婦人雑誌で「シミ」の記事を読むあたり、やっぱり気にしていそうです。

顔のシミが結婚で、治ると言うのがよく分からないのですが。結婚すると忙しくなるので、鏡を見る暇がなくなり、自然と少しのシミなら考えなくなるからなのかなと思いました。

当時なので結婚、即妊娠出産だとして。女性の場合、体を酷使する一方なので、むしろ肌は荒れるだろうと思います。谷崎の言いたいことが分からない。



さてシミですが

紫外線をまるで浴びないだろう彼女達のシミの原因と言うと。やはり栄養と運動の問題かなと思います。雪子は贅沢なものしか食べませんが、量が少なく、脚気にもなっています。ビタミンが少ないと、肌は荒れます。

代謝を促すはずの運動も、決してやらないでしょう。家事や雑用も、悦子の世話などでないとしなかったと思います。家の雑用はお春どんたちの仕事です。



加えて、ストレスをため込むという雪子の性格を思うと、いつまでも肌がきれいであるはずないだろうと思います。

当時の事なので、女性の老けるのは恐ろしく早かったはずで。谷崎が松子さん重子さんという年を重ねた?女神様達を捨て、新たに若いピチピチムチムチした女中さん達、また義理の息子のカワイイ嫁の足などにムチュウになるのがすぐそこまで来ている事が想像できるのが、細雪の後の世界を知ってしまった悲しさです。

颯子のモデルになった女性から離れた後も、かわいくて若い従順な、別に血縁じゃないムスメと、今の家族を捨てて遠くへ旅立つ気だった谷崎が怖いです。(作品=谷崎じゃないんだが。限りなく近いのが谷崎)

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