■さる経済の本を読んだのですが
・「〜でしょう!」「〜と思われ」という書き方が多すぎる。トンデモ学説、珍説の方が「言い切る」事が多いと言われるけど一応ちゃんとした方の出版社だったので読んでいて辛かった。
しかもちょっとした講義や授業で、日本人なら一回は聞いたことのある学説をパッと書いてあって、自分が好きな「相当の専門の先生が、自分の知識を一般人が読めるように、噛んで含める様にして出した本」ではなかった。
読んでいて書いている方が、「ああ〜分かるかなコレぇ」と煩悶しているのが浮かぶような本が好きだ。でもその本を読んでいて、「囚人のジレンマが日本中で起きた場合、きちんと取引がされない事になり、経済が崩壊する」という個所があり、ちょっとわかった気になれた。
出会う本出会う本が、読んでいる方は「タイトル負けしているよ大丈夫か」と思い、書いている方も「まあこんなこと書いておけば印税もらえそうだし、真剣に読む人もないだろう」と書いているようだったら。読書という行為は崩壊します。
■図書館で。
「東京オリンピックで日本も世界も大沸騰(の予定)」「海外のお客を日本の温泉へ招け」等の本を見ます。どれもコロナ禍前の本です。
時勢が変わったのを痛感します。悲しくなりますが、温泉や旅館が消滅したわけじゃない・・・と思いつつ、営業しなくなったところも多数あると思います。
■図書館に。「テレワークで病まないための本」「コロナ禍によるウツを防ぐ本」等が並んでいました。
コロナ禍冒頭の頃は、純粋に「スペイン風邪」等の本のコーナーがありました。ざっくりと感染症とは、みたいな本が多かった記憶があります。
「人類はこうやって感染症を乗り越えて来た」的な励ましの本、自分を安心させる本も多かったですが、もうご時勢が「ウツにならない」「在宅時のストレスをためない」等の方向なんだなと思いました。
トーマス・マンの魔の山も、感染症の話とも言えます。ただし、超お金持ち達の療養所の光景の話なので、風立ちぬの超セレブ版みたいな本です。
(風立ちぬの菜穂子が、なんで二郎の下に這いずるようにして結婚しにきたのか。セックスや同棲で自分の病気がうつったらどうしようと思わなかったのか。
病気がうつらないにせよ、ヘビースモーカーの二郎の側にいて、気持ち悪くならないのか。自分の若さと美貌と女体と、つましい態度だけしか好きじゃない二郎のどこがいい?と思う。
菜穂子の親御さんは、「娘の最後の願い」と思っているのだろうと思う。映画でしっくり来たのは、二郎の友人と上司夫妻と妹だった。) |
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