 ■歴史(と文学)なんか勉強しても役に立たないとはよく言われますが。少なくとも、日本が昨日できた国じゃなし、日本語もインスタントに出来た訳じゃなし、と自分の「立地」を知るのは損じゃないよなと思います。
(つまり、昔はよかった〜とか私は言いたくない。女が歴史と文学を愛せば、昔なら多分村八分だったと思う。
私の祖母は私を「頭が固くて役に立たず、愛想もなくて絶対異性に嫌われる(←予知夢だった)」女にしたくなったらしく、勉強するなとよく言われた。祖母には申し訳ないけど、「おっさん」のいう「昔はよかった〜」に心の中で反撃するくらいの「歴史知識」は所持しても逮捕されまいと思う)
■休日、温泉に行ったのですが。
月曜日に取り組んだ仕事で、全部パーになった気がします。体にまとっていたような温泉の残り香が、午前中に霧散しました。旅行してパーッと楽しむと、家に帰ってきた時が何万倍も辛いのだと、思い出しました。
思い出だけを大事に平日頑張るか。
もういい加減仕事したい、家に帰らねばと思わせるくらい、やたら長い旅に出るかなのかなと思います。
(日本人が西洋人の様にバカンス出来ないのは、この辺の匙加減のせいだというけど。日本人だって仕事ないときは湯治したり、お伊勢参りしたりしていたらしい そもそも移動がほぼ徒歩なので一泊二日なんて出来ないからだけど)
■細雪の雪子と言えば金と男ですが
結婚の条件は、財産・人品そして更に厳しい条件があります。当時のことなので、医療、介護、福祉の行政的なカバーが望めず、なんでも家庭内の女性達が負わざるを得ない事情もあり、一概にどうとも言えないんですが。
・初婚が望ましいが、死別等やむを得ない理由での再婚は許可とする
ただし子供が多いのはノー。特に男児は好ましくなく、美少女で素直で賢そうな女児がごく少数なら可(でも橋寺の娘は、亡母似の美人故に気に入らなかったらしく破談)
・立派な家柄の男である事は最低限の条件だが、わずらわしい人間関係や、病気の親族がいる場合は絶対ダメ
雪子に介護や看護をしろとは言わせないにせよ、病気が遺伝的なものであると、未来の子供まで影響が出るかもしれないから絶対ダメ
雪子と言えば、家族の看病のシーンです。
妙子や悦子の看病と言えば雪子の見せ場で、貞之助も見合い相手に雪子の甲斐甲斐しさを語る場合があります。
でも別に雪子が親族以外に熱心になる事はありえません。看護師というと、よくない仕事の様に思われていた時代性もあり、雪子の「活躍」の場は幸子・鶴子の周囲のみです
ここまで上から目線の婚活だと、逆に読んでいて楽しくなります。幸子一家、鶴子達には「当然」の条件の数々が、徐々に周囲の反感を買うくだりも見ものです。 |
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