■涼介ってなんだろうなとしばらく考えていました。三四郎の美禰子かもなと思いました。
京一は三四郎じゃないと思いますが。(名古屋の女みたいなことされたら、滅茶苦茶怒って説教しかねない京一さん 涼介を得た後なら 涼介を得ていなかったら、度胸・・・ありそうだな)
美禰子とは(両親は死去、結婚の近い兄と暮らす。余裕のある女と見られがちだが、実は兄の結婚のため、今後の身の置き場をかなり真剣に探している)
・美貌 この点は女性キャラなので、どんだけ美女でも特に立ち位置がどうこうなるもんでもない気がする。小説等で女性主人公が美女なのは普通なのでは やや出っ歯らしいが
・頭がいい 帝大のエリートたちともインテリジェンスな会話が出来る。野々宮の学問にも理解を示す
・勝ち気 これは美禰子最大の特徴 でもよし子を嫁に欲しいと言った男が、後から自分と結婚したいと言った事には反発しない・・・のか。時節柄晩婚とも言えるし、愛していない相手と結婚するのが、当時の普通だしなあ
この世の全てを得たような顔をしながら。結局平凡で、周囲の勧める未来を受け入れそうなところが、美禰子と涼介の共通点なのかなと思います。
自我も美貌も才知も、あんまり本人の幸せと直結しないよねという点が。涼介も1990年代半ばという時代を思うと、親の決めた結婚ってのも割と普通だったろうし、「誰でも結婚するもの」「大事なのは結婚してから」とかいう、「乱暴な」時代でもあったよなと。
■先日の続きになります。
天華の瑾お兄様が好きです。残酷と言うか、他所じゃ見られないお兄様だなと思います。周瑜さんのくだりに、お兄様が側にいてくれるのが好きでした。(お兄さん元凶っちゃ元凶なんだけど)
劇中の大体のキャラクターは、孔明と関係ない部分での組み立てがとてもいいです。
孔明と関わると、大体死ぬ展開含めてダメになる不思議な話
周瑜さんが亡くなって、魯粛、呂蒙も亡くなって (周瑜さんいなくて今後大丈夫か?と読んだ人全員思ったんじゃないかなと思う)
劉封、ホウ統さん、法正さん、劉備、関羽張飛と亡くなる展開は同じです。ただ解釈が余りにヒドイだけで。
どうヒドイかは読んだ方は分かるし、読まなくて分からなくても特に「人生損した」とかないと思います。
ほとんどの時系列・地図的な情報、人間関係、官職図、当時の文化等、例がないくらい精緻です。ただ精緻と言うことは、見なくてもいいだろうものもあるという事なのかなと思います。
歴女でなくても、衆道が大体の歴史上各地であったことは知っているかなと思います(※当然だが女性一般の扱いも大体過酷)。禁止が明文化されたのはキリスト教を奉じる西欧諸国の台頭からです。日本も、明治維新の前はそんな感じでした。
日光男体山の昔話にも、お坊さんとお稚児さんの話が露骨にセクシャルではないですが、発心の話としてあります。 |
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