 ■細雪下巻を読んでいます。橋寺さんが怒り、雪子を振りました。雪子、二度目の「お断り」です。菅野夫人の件でも、「こちらが受験生の様で」と言っているあたり、どこまでもこの「家族」には周囲との「優劣」しかないんだなと思います。
身分違いという言葉がよく細雪には出て来ますが、雪子、身分?以外の場所で「お断り」されているよなと。菅野夫人の横暴さは例外ですが、橋寺は雪子の冷淡さが嫌なわけで。
でも
橋寺との見合いの時、雪子は「年相応の度胸」など言われ、案外スムーズでした。これはいける、と貞之助も幸子も思いました。それが何故、橋寺とのデートを拒んだのか?
貞之助・幸子も言うように、異性への怯懦、羞恥などなのかもしれませんが、もしかしたら雪子も「お断り」だったのかもしれません。橋寺の娘は亡妻似の美少女だし、最初から井谷達にグイグイ来られた時点で、雪子は「はあ?」と思ったのかもしれません。
幸子達の言う身分とやらも、出自が自慢とはいえ、現状では貞之助の経理士の収入が全てなんだよなと。妙子の放蕩の果て、貞之助が結構な金額を奥畑に渡しています。雪子の婚礼も貞之助のお金からです。
細雪最大の謎は雪子ではなく、貞之助かもしれません。
■氷菓、古典部シリーズは小説の方がしんみりするよなと思いました。
アニメだとキラキラした絵の方が先に目に入り、福ちゃん、摩耶花、奉太郎は兎も角、えるの印象が全く違います。(他の京アニだと、キャラがどれ程美少女でも全然気にならないのにどうして)
明日にでも
高山駅前でスカウトされて、読者モデルデビューして、芸能人になって・・・的な外見で食っていける美貌なのに、家を継がねばだの、理系であらねばならないだの、何を言う?と思いました。
摩耶花や入須先輩も十分なルックスだけど、気にならない、何故か気になります。(多分、ルックス<キャラだからなのかなと。摩耶花は表情が多くて好きだし、入須先輩の女帝ぶりも、あの美貌ありきだと思う。えるは)
小説だと、その辺の派手・華美さが減るんだなと思います。ただの頑張り屋の女の子になるから、ちょっとイメージが変わります。
ずっと土蔵に入りっぱなしのえる、どうするのかなと。
後継ぎ問題と言うと、涼介ですが。
京一さんは奉太郎じゃないけれど、でも涼介が籠ったら?
やっぱり待つ、待って、「まずいな」と思ったら、取りあえずギリギリまで(?)待って、涼介のあるべき場所へ戻す、のかなと。 |
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