 ■シムノンの小説を読んでいます。
本のカバーの折り返しに、「あらすじ」ならぬ「ネタバレ」が全部書いてあります。「主人公は恋人と別れる」「死ぬ」等、エーと思うような事が全部書いてあります。
いつも小説を読む時は、後書きを先に読むんですが。その翻訳者の「後書き」にも、全部書いてあります。「誰々が離婚して結婚して、その後偉大な小説家になって〜」など全部です。
それでいいのかと思いますが
シムノンの本格小説シリーズ、全部そんな感じみたいです。盛り上げる・手に取りやすい様にの配慮だと思いますが、あんまりだと。
■漱石の門の宗助は、京大を中退しています。お米との結婚故だそうですが、よく分からないなと。
・当時、女性の地位はとんでもなく低い。低いと言うか「ない」。もし結婚しない・結婚しても男児が産めない場合、生きていけないレベルの地位のなさ
そんな中、お米一人どうなった所で、安井がどうの、宗助が学校をやめる、勘当される、のは何でなのかなと
それを言えば、立派な結婚をした明暗の清子はどうなるのか。100%「清子の体も初体験もオレ」と思っていた津田の妄想&願望だけが膨らみ、清子は「逃げおおせた」格好になっている 何か問題でも?
まして安井はお米と結婚していたとしても、宗助に黙っていた。恐らく、それからの代助の様に、「結婚」がそれぞれの家の重大問題に関わったから、安井のメンツをつぶした?宗助に圧迫がいったのかなと思われる。
全部曖昧にしか書いていない。お米に近親者がいるようには書かれていないし、安井も大学中退後はフラフラしているようだし。
書かれていないことは分からない、これに尽きると思う。分かるのは、宗助は「安井の感情」だけ気にしていて、お米や小六には最低レベルのことしかしていない点。
宗助、安井安井安井って、それくらい今の家族にも神経使えよと。(ポニョは門だっていうけど、門は特にいいとこない気が) |
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