 ■細雪の疑問の一つ、妙子の「結婚資金」「支度金」「結納金」って本当はどうだったのかなと。
蒔岡家がイケイケの時はなくもなかったでしょうが、商売はやめたし、景気は悪いしで、仮に亡父から「妙子の結婚支度金」を義兄が預かっていたとしても、まあ使っちゃったでしょう。
雪子にはない金を出してでも鶴子達が頑張っても、妙子への「仕送り」ってなんだったのかなとも。最後の方は本当のお小遣い程度の金額だったでしょう。
妙子は「本家からの仕送りを貯金してある」「人形や洋裁で金を稼いでいる」と言いますが、奥畑の乳母の言葉からすれば「ホラ」になります。
妙子は金持ちでもなんでもない立場なのに、「お嬢様」らしくあらねばならず、働くのも禁じられています。当時の感覚ゆえですが、「結婚支度金を使って渡欧する」という、アリ?な方法は結局金がないから出来なかったのでは。
(そうこう思うけど、実際の妙子の資金力?は謎。幸子からの援助も多額にあったし、とてもじゃないが「節約している」ふうには見えない暮らし。妙子と言えば食道楽、どこからその金が?奥畑持ちか?洋裁学院の学費も誰持ちなんだ?)
■細雪と言えば、妙子の奔放さですが。
奔放とかわがままとか自業自得とか、奥畑の家からはバンパイアとか言われている割に、そんなに大袈裟なこと・・・・あるねと。
(順不同)
・当時のサラリーマンの年収くらいの、「ドレス」「コート」「宝石」なんかをバンバン奥畑に買わせる・盗ませる。
・多分、奥畑、そして板倉とは経験済。幸子が「結婚なんて口約束だけでしょ」と言っているが、多分違うと言われている。奥畑が性病にかかっているので、妙子も怪しいと劇中で言われている
・劇中に書いていないが、勘当後の奥畑は構えた「家」でなんかヤバい事していた。多分、連れ込んだ女性が急性アルコール中毒で倒れて亡くなったとか、女性トラブルだろう。「うち、こんなとこ」と妙子は言う
それでも奥畑にすがるしか、当時の妙子には選択肢はなかった・・・のだろうと思われる。ド派手に暮らした時期もある姉達の姿を見て、我慢していただけに、いい年になった今、もう耐えられない
要は
蒔岡家も早めに妙子に「いい思い」させていればいいものを、雪子雪子雪子雪子と、雪子ばかり贔屓していたのがよくない。
そんなに雪子が大事にされるだけの女なのかというと、そうは思われない。雪子自身、自分が家の「商品」である自覚があり、ある意味身分に抗っている面倒臭い女でもあるContent-Disposition: form-data; name="image"
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