■荷風、谷崎、そして康成があれば、大抵の品ぞろえは可能なのではと思ったんですが。
・荷風 玄人専門 生まれながらの金持ちなので金のかかる避妊具を買い、都会で遊ぶ変態 すごいインテリでかつ変態 (※でも他人にはケチで横暴なので、孤独死した・・・のかな)
・谷崎 病気嫌いだから素人専門 不倫まがいが好き 舞台が「家庭」なので荷風と違う意味で不穏 百合もイケる(卍、台所太平記) 体や衣類、しぐさへのフェチは国宝級 文章がキレイ 古典的素養も豊富な変態 わがままで贅沢でキレやすいが家族は多い
・康成 どちらかというと玄人が好きなのか 可憐で清純な玄人とかいう、矛盾が好きなのか 好物は多分「幼女」系 女性に夢を見る割りに喪失感も常にありそう
戦争前の欧米を知っているあたりで、荷風が抜きん出ていそうです。あめりか物語は冒頭がトラウマです。
■漱石のそれからを読んでいます。第一話から、三千代の存在がそれとなく出ています。
漱石の文章は、明治時代のものなのに「令和でも読める」って言う人がいて、何を言っているんだろうと思いましたが。例えば鴎外の漢文風のは読めなくもないけど疲れるし、一葉・鏡花は文体が難しくて読めません。
社会風俗などを、荷風や太宰くらい書き込んでくれればまだいい方で。当時の様子を「分かるだろ?」的な勢いでサッと書かれると読めません。織田作とか、損しているなと思います。当時の雰囲気とか分からないければ、織田作はハードルが高いです。安吾もか。
それから
・漱石の小説な上に、戦前の小説なので、男同士が熱い。どうしてそこまで代助は、平岡に尽くすのか分からない
親友だったからと言えそうだけど、漱石の小説の中の男達は仲が良すぎて読んでいて混乱する。置いてきぼりの女性達
・男二人で、徒歩一か月くらいの夏休み学生旅行 めっちゃいい(こころ)
・男二人で、のんびり温泉地旅行 一戸建てのペンションでゆったり ご飯はデリバリー☆ 逆に心配になって来た(両者既婚、行人)
・男二人以上で、美しい海岸へ逗留 これはガチで男×男だったらしい。知人以下の外国人男性と「会いに」先生は鎌倉に行っていたらしい。こころ
・男二人で、ゆったり近畿観光旅行。 相方が出先で病気になったら、看護する男友達 彼岸過迄
どこに突っ込んでいいのか分かりませんが。例えば志賀なら、奥さんや女中さん、下男、犬まで連れて大名旅行です。漱石は志賀に小説を書くように言った時がありましたが、相手が悪かったなと
志賀、書かなくても楽に生活できる
漱石、書かねば家族が養えない(印税もあったけど、支出も多かった 鏡子さんが株買ったり忙しい家 金遣いは荒い、でも漱石がもハラスメントなので分かる気もする) |
|