■ちょっととんでもない事を聞いたんですが。
ギャスケル夫人の頃(日本で言うと幕末の頃)、「女性は仮に稼いだとしても自分の口座が法律上持てない。ギャスケル夫人は作家だが、稼いだ金は娘婿名義で使った」
はーーーとしか思えませんが、今の日本も大体そんな感じです。育児も介護も、看護も家事も、サービス業全部を低賃金の女性にさせておいて、コロナ等でアッサリ首を切り、若い女性の自殺が増えたとか
コロナで暇と力を持て余した男達から、家庭にいざるを得ない女性達が暴力を振るわれることが増えたとか。
女性は最後の植民地と言われるそうですが、あーと。(だらしない男の面倒をみるのは、いつだって家庭内で立場の弱い女性。女は楽でいーよなーという男は令和の世でもいる)
■英文学史には詳しくないんですが。
ビクトリア朝と文学、とかいう考察にゾクゾクします。おかたい文化の中から、飛び出したいようにジキル博士とハイド氏が現れたとか。
バイロン的な空気の中から、フランケンシュタインが生れたとか。
実母と下宿人が、アル中の実父を無視した様に、不倫関係にあったとか(コナン・ドイル だから劇中で何度となく女性が殺されるらしい 女嫌い?)
ホームズの誕生は、世情の不安を明晰な頭脳と行動力、ワトソンとの友情で解決してくれる存在を、皆が求めていたからだとか。
自分の好きな世界と、「一般的な社会」がそう遠くもないのだと思えるとホッとします。
文学の世界=現実の歴史じゃないんですが、現実がないと文学もないだろうなと。
英国文学の女性作家の場合
作家である男達の様にグループだの文壇だのないわけで、どうも一人一人が離れ小島に思える
オースティンとブロンテ姉妹は余りに有名な英国の女性作家だけど、ブロンテ姉妹はオースティンを読まない。読んでも、好きにならなかったらしい。
つくづく、「社会」ってのは男のためにあるんだなと思いました。 |
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