■なんで、希美はみぞれをハグしないんだろうなと。リズと青い小鳥の感想です。
あんなに、愛想だけよく、フルートの腕を「他人」から褒められれば機嫌がよく、新山先生にも「認めて!」アピールをしれっとする希美が、
そんなに吹奏楽についても、ガリガリにこだわっているわけでもない、自他と共に認める「フツー」の人間の希美が、みぞれとハグしてなんか損するのかと。
みぞれが、抱いて・・・と泣きそうなので、見ているこっちが辛くなりました。みぞれ、希美が「他人」とキャイキャイしているのを見て、素直に「大勢でなんかするのが、希美は好き」と学習するのが素直過ぎてツライ子
希美は、自分は軽蔑されるべき人間だと言う
京アニだけあって、希美がパパ活しているとか、エグイ話じゃなくて、本当は部内のゴタゴタくらいで一時退場しちゃうくらいの、軽い姿勢だったとか、そういうことかなと思う
みぞれの本当の懸命さに、まるで追いつかない自分がイヤだとか?でも朝一番に練習に来たり、フルートの子と仲良くしたりと、実害のない「軽めの悪さ」なんだけど
リズと小鳥の別れは
小鳥が渡り鳥であるため、冬が来る前に、移動しないと生きられないという明らかな理由がある。愛とか恋とかじゃなく、小鳥の長期滞在は小鳥の死を意味する
だからリズは小鳥に行け、というのだけど
愛でも恋でもなく、単に動物虐待になるからじゃないかと思うんだが 野生の小鳥だし
みぞれも
もしみぞれが死んでもいいと思うのなら、希美と普通の四大に行けばいいと思う(普通の大学だって十分いいと思うけど)
希美は、自分が100%みぞれを受け入れ、毎日毎朝ハグし合う関係になれば、もうそれは広い意味で殺人に値すると理解している?普通の女の様に、男が転勤するから自分も引越せざるを得ないとか、そんなレベルの付き合いを、希美は拒んでいる そりゃそうなのだけど
ここまで愛と死が一緒なケースってないなと思った。希美はみぞれの依存というか執着を受け入れれば、みぞれが満たされるか、希美の本当の顔を知って、飽きるかもしれないという不安がある。だからハグがイヤ
付かず離れず、向き合わず、ダラダラとした関係は延命だったのかなと思う。オーボエに本気になったみぞれには、先生や部員や、音大の世界や、多分実家の関係者やらで、希美以外の人間が波の様に押し寄せて来る。みぞれはそういう天才少女。
希美、みぞれともっと一緒にフグ見たり、アイス食ったり、青春しておけばよかったと思うのか、「ありがとう(もういいや)」と誤魔化しておいて正解だと思うのか、どっちなのだろう。
みぞれのムスッとした顔はただの抑圧だけど、希美の「笑い」は常に嘘くさい。最後のハグのあたりでの高笑いは、緊張故の笑いなので別にハッピーじゃないと思っている。「あーこいつなんも分かってねー」という諦めの笑いだったのでは |
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