・松子の前夫、根津について何となく見ていたら。やっぱり自動車を所有していました。見た事はありませんが、映画の細雪には奥畑の自家用車が出て来るそうです。
自転車、自家用車等、今でこそ普通のものですが、当時とすると、ガチで目ん玉飛び出すものだったでしょう。金持ちこわい。細雪で身分違い〜とよく出て来ますが、ちょっと分かった気がしました。
・谷崎潤一郎夫人、松子と言えばウィキにもあるように、妹の重子や、娘の恵美子との「女性」グループの女帝の様なイメージです。
が、最後の谷崎の女神、千萬子とは不仲だったらしいです。それはそうで、
谷崎の妻、妻の妹への崇拝が
「妻の実子の嫁と、その娘」にスライドしていったのだから、楽しくはないでしょう。更に、谷崎の周りには女性秘書、女中さん達、他様々な「谷崎の好み」の女性が常にいたので、楽しくはないと思います。
怖いなと
女性達のバチバチが怖いのではなく、悦子のモデルになったはずの少女、恵美子には兄がいます。細雪では、幸子・貞之助・悦子の理想的な家庭が描かれますが、えー?清治くんは?とマジで分かりません
何故か谷崎の実弟も、清二と言います。えー?、と思いますが、確かにそうなのです。
そして谷崎には、弟もいたし、妹もあったそうです。松子さんの妹と連れ子を偏愛している場合じゃないと思いますが、谷崎は徹底して、そちらの血縁の事は題材にしません
題材にしたかもしれませんが、有名どころの小説には、あまり出てこないはずです。春琴抄、等独自の世界を築いた谷崎ですが、実の血縁とは不仲だったと言います。
まあそうだろうなと。あんな理想の世界、どんな無理をして書き上げたのかと思うとゾッとします。久々に細雪を読みましたが、悦子に兄がいてもよかったんじゃないかなと。
(そうなると、恵美子と重子の「微笑ましい」関係の中に、男児が「混入」されることになり、谷崎が心底嫌がりそう 女だけの楽園をあれだけ根性を持って作るのは、彼一人じゃないかなと思う
実弟、実妹の家族などあったはずだし、千萬子に変態している場合だったんだろうか) |
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