・金持ちの暮らし(この場合言葉使い)が分からない、というと、太宰に対する志賀みたいですが。志賀みたいに、ド金持ちしか知らない世界で生きる人の事は、こっちも分かりません(金持ち=車好き、なのは昔からか)
けど、分からないと小説を読むのにも、二次創作をするのも困るんだよなと思います。金持ちの食事が分からず、お子様ランチみたいなものを、カジュアルに並べたアニメがあったとかも聞きます。
本当に分からないよね、と自分も思います。若い頃自分の周囲では、サークル活動を謳歌し、京都市内を原付で駆け回る人達がありましたが、私には資金面からして無縁でした。金が欲しい あれば出て行くけど
・細雪の奥畑は三男です。啓三郎というのだから三男のはずです。兄が会社をしているそうですが、兄二人とも出てこないので、上の二人の詳細は分かりません
ここが細かいよなと 奥畑が根津さんの様に大会社の「後継ぎ」だったら、細雪はもっと複雑な話になります。こいさんが末娘、啓三郎が末っ子(多分)という、「余計な人達」だから、成立するよなと
・細雪で、リアリティだなと思う所は
・鶴子一家が金欠
・雪子が、勘当された奥畑の家で過ごし「おかずが貧相」という点から、奥畑の零落に気が付くこと
尚、鶴子一家のご飯が、カレーライス・クリームシチュー・さつま汁等、「安くて腹いっぱいになるメニュー」になったことに言及するのも雪子 雪子、食べ物にうるさい
・妙子、お金が欲しい ・板倉、妙子を通じて、蒔岡家の金が欲しい
等かなと。辛うじて、幸子一家だけは蘆屋という超高級住宅街に、女中さんを大勢使って裕福に暮らしています。
あくまで幸子一家中心の小説なので分かりにくいだけで、皆金欠です ああ谷崎だなと 金が欲しいからこそ、あえて悠々と振舞うのでしょうか 細雪はプライドの小説とも言えますが、うん、まあ(幸子以外)金がないから、頼るものは「誇り」なんだよなとも
谷崎が嫌いなものは
・同性の身内 ・貧乏な身内 ・病身の身内
かなと思います。恵美子≒悦子を側に置くのなら、清治君も側に置いておかないのかなと思いますが、どうだったんでしょう。
この男の子、名前からしてパパが根津清太郎だったから、名前が清治なのだろうから、谷崎は邪魔にしたのかな・・・と思いました。細雪に出ない子
祖父→清、父→清太郎、ご本人→清治、だそうです
清治さんメインの小説があったら読みたいです |
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