・細雪で、天敵のように嫌われるさつま汁。なんだろうなと思うと、豚汁の鶏肉版の様なものだそうです。美味しそう。
同じくらい、雪子に指摘されるライスカレーとクリームシチュー。美味しそうだし、手間がかかるしで、「貧乏」の象徴にされるのが意味わからないなと
戦前・戦中の話なので、箱に入ったルーはないそうで、作るのは結構大変だったはずです。しろばんばにもライスカレーは出て来ますが、さき子がおぬいばあさんの作るカレーはカレーじゃないと言うとか、派閥があったみたいです。
じゃあ幸子は何を食べているのかと言うと
・出かけて行って寿司、中華、洋食、ウナギ(鶴子と都内で食べていた)、ビフテキ(幸子が黄疸になっていたが、家で焼いてはいないだろう)
・スズランの洋菓子 和菓子はあまり出てこない ところで群馬のデパート・スズランじゃないと思うので、そういう店があった?
・コーヒー
・白ワイン 無茶苦茶高級品
・三時にこねられたメリケン粉の何か ドーナツ?
・薄焼き玉子 玉子って贅沢品じゃなかったっけ
・隣家から来たピラミッドケーキ バームクーヘンのことじゃないかと思うが、よく分からない
・ちらし寿司 家で舞の会をした時の軽食
・幸子が京都の食味に詳しいと言うから、なんか他色々
・・・・さつま汁食べたいなと。根菜と鶏肉の方が健康そうです。
幸子は贅沢病らしい黄疸、そして脚気になっています。幸子、肉は食べますが、麦飯なんて食べないだろうし
幸子の家のご飯の方が、外食ばかりで体に悪そうです。谷崎は健康主義だったと思いますが、同時に美食でもあったと思うのでよく分からない人です。
貧乏していた末摘花を、源氏が救ったと言うくだりがいいと言っていたので、憎むべきは金欠だったのでは。 |
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