・文系界隈のいいところは 例えば
「源氏物語をフルで読まないなんて、人生の損!」とかあんまり語気強く言わないだろうことかなと思います。源氏をフル、桐壺〜夢浮橋まで読んじゃう人は、中学生くらいの時でも読むでしょう。
読まない人は全く読まない、それを受け入れることが出来るのが、文系じゃないかなと思います。自分の「分野」を愛しても、「アンタ源氏も読まないなんて、ふこーな女〜」と口に出す人はいないのでは。
これがなぜか
源氏と言う、日本が誇る世界最古の長編小説でさえ、読む読まぬを押し付けることはないだろうに
「結婚しないなんて、どっかおかしいんじゃないの?」「心と体のどっちかが(略)」「処女?ウッワーその年で?大丈夫?誰か紹介しようか?かわいソー」とかになるんだろうなあと。
(あえていうと、家族と言う無償で奉仕し合う存在が当然とされている社会の場合、確かに一定の年齢以上で異性の配偶者がいないと詰む 多分詰む
詰まないように保険入ったり、どうにかしようとしてんじゃん。もしかして、ウッワーあんた独身?みたいこと言う人って、「全く貯金しない」「社会保険料滞納」「無職」「不摂生」などと、「未婚 男嫌い 子なし」が同じに見えるんだろうか?そんな気もする)
・安吾の文章のいいところは
すごく創作だなって思わせるところかなと思います。歴史や地理について勉強しているのは分かるけど、あくまで小説家であり、エッセイスト、評論家なんだなと思います。
講釈師、見てきたようなという奴ではなく
これ、安吾だな〜と読んでいて思います。安吾も、事象を自分でとらえ直したいと言っていたので、そんなに間違いな安吾観じゃないと思います。
逆に、見てきたようなことを書ける作家さんもあるわけで。司馬史観というあれ
司馬史観は司馬史観で、エンタメとして
あの長い街道をゆくのシリーズに、ただの一回も群馬の章をもうけませんでした。安吾は最終の地が桐生だったので、時々群馬の話が出て来ます。 |
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