・先日シブに上げた文章、「涼子の細雪」ですが、表題を「涼子の縁談」にしようか迷いました。
細雪=縁談の小説なので、自分的には優雅さと涼子・涼介の立ち位置を思うと、婚活とか呼ぶより、細雪と呼びたかったです。
が
先日県内の文学館へ、谷崎展を見に行った時。職場の方から「タニザキってなにした人?」と言われ、天地がひっくり返る思いでした。ちなみに文学館は県立、「土屋文明記念館」です。歌人文明の常設展があります。
そうか、一生に一回も、谷崎に触れない人がいるんだ・・・と思いました。自分は年一くらいで、細雪を読んでいます。騒々しい中巻が好き。
谷崎って聞いて、はじめの方のエログロな雰囲気を思うのか(関東人っぽい感じ)、金持ちになって金持ちな暮らしを始めた中期を思うのか(松子さんに会う前後?)、本当に文豪になって、でもエロを書いて国会で審議されたころを思うのか 源氏や春琴抄の美しいイメージを思うのか
じゃなくて、タニザキってなにした人?から始めるんだ・・・と自分の異物ぶりを知った思いです。
(荷風とは違う意味で、エロジジイだったし。身に覚えのある読み手なら黙っているかも。
ちなみに献身的なイメージの春琴抄の佐助でも、「ヒロインと結婚しないくせに同棲し、ヒロインに何回も妊娠させて産ませ、産まれた子供は捨て子のように里子にし、ヒロインが加齢で美貌が衰えると、ヒロインの顔に熱湯をかけて、外に出られない顔にし自分も彼女の顔を見ないように、目を潰す」という結構な男・・・だよなと思う)
・三国志と言うか、古代中国には丞相と言う役職がありました。三国志好きの方なら、または項羽と劉邦あたりもテリトリーな方には、お馴染みの言葉かなと思います。
ちなみに、ジョウショウと読みます。丞がたすけるという意味で、相は「厚労相」などの相かなと。
どっぷり三国志女だったので、孔明、諸葛亮とか呼ぶより、丞相呼びの方が多かったです。三国志で丞相と言えば曹操か孔明なので、蜀派な自分には丞相=孔明でした
ちなみに魏や呉には、基本的には孔明のような丞相はいなかったそうです。なんかわかるというか、かなり古い呼び方だからかなと。蕭何さんっぽいし
で、自分のサークル名やサイト名に、丞相って使っていました。「孔明の部屋」とかだと恥ずかしいので
なんて読むんですか?と聞かれ、めちゃくちゃ狼狽したのを覚えています。そんな読みにくい名前にしたら、一応同人活動しているのに、人様に覚えてもらえないじゃん・・・と真っ青になりました
確かに使わない字だなと 丞 人名ならススムさんとかでしょうか。
在学中、「モウシありませんか」と研究室にいた方に聞き、「どっちの?」と聞かれ、「長男のモウの方です」と答えました。「孟子」が欲しかったので、「毛誌」ではありません、という意味で
変かもしれないけど、楽しかったです |
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