 ・細雪に、松子の長男に当たる少年がまるで出てこないのが不気味なんですが。名前は清治さんだそうです。
谷崎、実の家族とは滅茶苦茶不仲でした。
貧乏と、病気等の「見たくないもの」が大嫌いな谷崎が、仮に作家として稼いでも、実の家族に金をあげるはずがなく
母が〜とか谷崎はたまに書くけど、実のお母さんのイメージなはずがなく(谷崎は関東人 モノホンの東日本の男)
ちなみに谷崎の実の弟が偶然にも清二さんと言うので、谷崎が松子さんの息子に愛情を向けるはずはなかったと思います。(※娘だけは溺愛)
あんなキレイな作品の世界、谷崎の筆が生んだとしか思えません。で、その筆の材料となったのが松子さん達ですが。清治さんから見ると。
父親 →妻を、可愛がっていたような谷崎に取られる
母親 →嫁ぎ先も夫も捨てて、谷崎の妻になる
妹 →谷崎に溺愛され、細雪にも出る
叔母 →谷崎に愛され、細雪にも出る 叔母の養子になるが、しっくり来なかったらしい まあ妻の方が後期谷崎で有名になったし
妻 →なんだか知らないが、谷崎のお気に入り 後期の谷崎のミューズと言われる女性 ・・・え?既婚者じゃん
娘 →なんだか知らないが、谷崎のお気に入り 確か、清治さんの娘の名前を決めたのは谷崎 ?????普通に作家として〜と思いたいが、もう怖いよう
少年期から成人後まで、ここまで谷崎に振り回された男はいない気がします。今、大学で日文を専攻したら清治さんのこと調べそうです。・・・・いや、かの人は作家じゃないはずなので、テーマにするのはいけないでしょうか。 |
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