 ・だましだまし生きています。ポルノのアルバムを聞いていました。ノリのいい明るい曲が多いですが、たまにゾッとする程暗いものもあります。
少し前のポップスでも、いいのこれ?みたいな曲はあったと思うし、ええ?みたいな内容の曲はこれからもあるのだろうと思います。
じっくり歌詞を考察するのもいいんですが。サウダージ一回聞くだけでも結構効きます。
・細雪の見合いが、どれ程スゴイものなのかと言うと。
「雪子の見合いは常に自分達蒔岡家が、上の立場である試験者として、求婚してくる男達にのぞみ、彼等は見合いを延期されようとも、ドタキャンされようとも、合格するのをかしこまって待つものだった」
こんな感じです。こんな女性と結婚したいのかと思いますが、家全体の問題なのだというのならそうなのでしょう。
蒔岡家の最盛期がどれだけのものだったかは、恐らく、本当の「根津さんち」がモデルなんだろうなと思います。ガチの金持ちです。ただし、松子さんと結婚した後で急落しています。
だからどうしたかもありませんが。
谷崎の好きな所は、自分の求める世界を、リアルでも作品の世界でも大体実現させてしまったところです。腹の立つ爺さんだったろうけど、元来金持ちの志賀や康成のしない努力だったんでしょう。
康成の事もなんとなく調べていますが
内田先生のように「嫌だから嫌だ」とか言わないし、林芙美子の弔辞を読んだり、ペンクラブの偉い人だったり、芥川賞の選考していたり(太宰から長大な手紙が来たり、刺すとか言われたり、したらしい)
作品のイメージと康成自身はかなり違います。
作品=作者ではありませんが、康成の現実的な部分はよくわかりません。その割に逗子で亡くなってしまうし。 |
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