 ・康成、日本の美とか、ロリコンとかはよく言われますが。ヤンデレだよなと。
よくあるマンガ等のヤンデレだと、「いつもは優秀な美人会社員」「学校の新人女性教師」など、普段とのギャップを楽しむ向きが(あるのかな)。常時ヤンデレでもつまらないし。
(康成は基本的に上中流階級の男なので、全てが上から目線。織田作みたいな書き方は多分「出来ない」ギャップ萌え?は得意そう)
康成には
・古めのりぼんの様な、ロマンチックラブがない。 (女の子は優しい男の子に学校等で出会い、初キスから情緒たっぷりに描かれるあれ)
まあ、男尊女卑が強く、そもそも女性が男性の話し相手になれない、身分・格差社会そのもの、戦前の富国強兵のムード、戦中戦後の大混乱、その後の全く異世界な日本・・・とリアルでロマンもなにもないが
・よくある、男女カップルはいない (古めのトレンディドラマ的な)
・親子愛もない (みなしごだからと康成本人が言う 成人後も実子はいない)
・兄弟愛もない (康成は、生来の兄弟と言うものを知らない。)
あるのは、伊豆の自然と、康成を満足させる小鳥とか犬とか、ヤンデレとか。初恋の初代さんもそうだし、雪国の駒子もそうだけど、「金と身分のある男が、立場の弱い女性を好き勝手もてあそぶ話」なので、そもそも人間同士が対等ではない
対等でない人間同士に、愛も友情も思いやりもない どうして康成、家族がいるのに逗子で・・・と思うが、まあ康成にとって「話し相手でさえ」ない異性がどれほどの価値があったかと思う。
(そもそも他に推しの女性がいて、いつまでも引きずる初恋があって、全然奥さんは楽じゃなかっただろう)
結構なホラーなんですが 漱石はその上のホラー
あれだけ奥さんと嫌い合って、なのに10人くらい子供をもうけて。じゃあ家族愛が強いのかと言えば、全くそんな事はなく。
漱石の愛弟子達がどんなに漱石の死後、漱石を褒めてもイエスと遺族は言わなかったらしい。まあ殴る蹴る怒鳴るじゃあ・・・
そう思えば漱石の死後の遺族の、漱石の遺産を金としか見ていないとも言えそうな「汚さ」は分かる気がする。だって金しか(略)。 |
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