 ・テレビシリーズ、ニルスの不思議な旅を見終えました。原作は本来、スウェーデンの子供達に「かの国の歴史と地理」を教えるための教材的な小説だったそうです。(当時は日露戦争の頃 スウェーデンもロシアの影響が強かったものの、自国語で書かれたとか)
日本のアニメなので、スウェーデンの民話や歴史はほどほどにしかアニメになっていません。その代わりじゃないですが、動物が多めになりました。
・グンナー一家 声がアイオリア。最初からイケメン?ポジションなので、後半のカップルが増えていく展開にもれなく乗った。妻のイングリッドが、モルテンの元カノじゃないかと思うが、同じ群れの中なので、そこまでしつこくない描写
三つ子が可愛い
・スイリ―、ラッセ夫妻 本当にアニメオリジナルのガン達。スイリ―の歌うところとか好き
子供達の中に、何故かグスタそっくりの子がいるのは、理由が明かされない
・モルテン家 最高に可愛い、ガチョウと灰色ガンの夫妻。ただ、妻のダンフィンが言うように、ガンは野生動物、ガチョウのモルテンは生まれも育ちも家畜なので、今後どうするんだ?と思っていたら、蒸し焼きにされかける夫
ヒナ達の「ニルスにだまされた」という訴えは正しい ただ、モルテンの「家畜であるガチョウなのに、食用にされる仮定をまるで念頭にない」のが不思議
このアニメの冠たる存在はアッカ隊長ですが。隊長、ゴルゴの時もそうでしたが、子供の訴え「ママと一緒にいる」的なのを一度は聞いてやり、少し時間をおいて、先に旅立ったり、本当の両親の様子を見せにやったりと、芸が細かい
ニルスは、サラッと隊長が「言葉の通じる」最後の時に、大事なメッセージを伝えた重大さに気が付いていなかった。ゴルゴも、アッカママに「置いて行かれた」と感じるものの、速度を上げていくガン達からのメッセージをちゃんと聞いた
いたずらに説教するでもなく、理屈でやり込めるわけでもなく。感情に訴えるでもなく、子供達を導いたアッカ。
最近多い、というかどうしてもアニメってそうなるのだけど、「子供達が主役」だと陥りがちな荒唐無稽さがないアニメだった。
大人が大人をしていた そんなアニメ |
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